一途? 重い? 女子がやりがちな彼氏の家でのマーキング行動【漫画】

一途? 重い? 女子がやりがちな彼氏の家でのマーキング行動【漫画】の3枚目の画像

一途? 重い? 女子がやりがちな彼氏の家でのマーキング行動【漫画】の2枚目の画像

先日、80年代の恋愛ドラマの再放送を見ました。男女7人の群像劇です。

今とは恋愛模様もだいぶ違うな〜と思いながら見ていたのですが、ヒロイン(および脇役女子)が「狙っている男性の家に押しかけて、料理を作る」というシーンが何度か出てきてビックリ。まだつきあってもいない段階で、です。当時も「すごいなぁ……」と感じましたが、今あらためて見ると違和感もひとしお。さらに驚いたのが、もう恋人関係が破綻した相手の家に入り込んで、料理をしていたことです。「あなたとは別れない」という意思表示のために。ドラマ用に誇張も入っていたのでしょうが、男性の部屋がまるで女性の戦場であるかのように描かれていました。今の草食系男子にこんなことしたら、ドン引きされそうです。

つきあう前後、微妙な段階の人との距離の取り方は難しいですよね。彼の領域に入り込むときは、さらに気を使います。恋愛でいちばん緊張する場面と言っても、過言ではないかも……。男性でも全面的にウェルカムな人もいれば、「大事な物やコレクションには極力触られたくない」なんて人もいるし。昔に比べて各々が個人主義化してきている現代では、前述のドラマのような「一方的な気の利く女アピール」は、とてもリスキーです。

つきあいはじめは、いきなりキッチンで料理したら図々しいと思われないか、いつくらいから相手の家に私物を置くのが妥当か、相手の趣味にどこまで口をはさむべきか、勝手に部屋のものを触ったらきっとイヤだろう、等々、いろいろ考えます。あまり考えずにできてしまう人もいるでしょうが、筆者のように考えすぎてがんじがらめになってしまう女子もいるでしょう。このへんは、もう相手の性格とか空気を読みつつ、進んでいくしかない。

昔知人の女性が、「つきあいはじめた男性の家では、しばらく家事を手伝わない」と言っていたときがありました。それまでに便利な女として扱われた経験があったかららしく、新しい彼に食事したお皿を洗ってくれと頼まれたとき、「アタシお客さんだからやらない」と笑顔で言ったそうです。その一言で、かえって彼は彼女を大事に扱ってくれるようになったとか。

逆のケースもあります。「俺は一生結婚はしない」と言っていた知り合いが、甲斐甲斐しく家事をやる女の子とつき合いだしたとたん、速攻で結婚。環境で人は変わるのだなぁと感じました。

彼の家でオカン化するか、お互いの自主性をつらぬくか。相手はどの程度の距離感が心地よいタイプなのか。そしてこちらがムリしなくていい状態って、どのあたりか。このへんは正解というものはないので、五感(+第六感)を研ぎ澄ましつつ、対処できる能力を身につけられたら最強ですね。
(アオノミサコ)

この記事を書いたライター

アオノミサコ
イラストレーター・漫画家。美容から神事、ディープスポット巡り等の漫画やコラムを執筆。著書『わがままセラピー入門』(KADOKAWA)が販売中。

関連記事