百年の恋も一瞬で冷める「最低なほめ言葉」ワースト3

人間とは、ほめられたらうれしくなる生き物です。だからこそ、気になる相手、および好きな相手には、イイ気分になってもらおうと、何かとほめるのが普通でしょう。

しかし、「相手のこと“だけ”を思って言葉や行動を選ぶ人間」など、ほとんどいません。相手の中での自分(=ほめた側)の評価を上げたいという、手前勝手な欲望が根底にあり「相手をほめよう」という考えに行きつくのです。

それが悪いとは言いません。ただ、「お前はそれでほめているつもりなんだろうけど言われた側からすると不愉快なだけだ」という最低な“ほめ言葉”のパターンは確実に存在します。今回は、それらを3つだけ、ご紹介いたします。
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目次

「吉高由里子に似ている! 幸薄そうなところが!」


芸能人に似ていると言われて嫌な気分になることは、あまりないでしょう。しかし、ここで重要なのは「幸薄そうなところが!」の部分。要は、「見た目や雰囲気のディテールに言及するな」ということです。例えば「横顔がキレイだね」などというのも、ほめているつもりの言葉でしょう。しかし、「横顔が」の“が”がたいへん余計です。「“が”=そこだけ」感があるので、「横顔以外ダメなのかよ!」と思われるかもしれません。「~が」じゃなく「~も」にするだけで、ほめられている感じが劇的にアップします。

相手をほめる際は、雰囲気とディテールに言及しないことが重要です。もし、どうしても言いたいのであれば「~が」じゃなく「~も」を使うことも重要です。

……というか、なんで「吉高由里子」を選ぶんだよ。嘘でもいいから「石原さとみ」にしろよ。女性からも男性からも「非の打ちどころがない」という意見多数な芸能人を選べよ。男を芸能人で例える場合は「阿部寛」な。「明らかに似てないっしょ(笑)」と返されるだろうが石原さとみや阿部寛まで振り切っているとネタにもしやすいし心のどこかでは多少なりとも喜べるし。だがどう捉えていいのか分からない芸能人は例えに出してくるんじゃねぇよ。吉高由里子さん大好きです。

「モテるでしょ?」


「モテるでしょ?」をナチュラルに会話に挟んでくる人は、デートした相手のほぼ全員に言っている可能性が極めて高いです。言っている本人的にはそれが口癖になっているだけで、本当に相手がモテそうだと思ったから言ったのではない場合がほとんど。要は、「君はモテると思うよ」と聞こえる“ほめ言葉”を言えば相手の気分が良くなると思っているのです。

まぁ実際、気分は良くなるものですが、よくよく考えてみてください。真剣にデートしている相手に、軽いノリで「モテるでしょ?」と聞くことなんて、普通ないと思いませんか? 「あ、真剣なのはこっちだけなんだな」と一瞬で冷める原因になると筆者は思います。

……というか、「モテるかどうか」を確認したところで何があるんだよ。「モテない」って返事がきたら満足なのか? もし本気で「モテるかどうかが知りたい」と思い質問したとしても、相手は嘘をつくかもしれないんだぞ。人間は嘘をつく生き物なんだから。男女間では特に。吉高由里子さん大好きです。

「最近、太っちゃって」に対し「それくらいの方が丁度いい体型だよ。ポッチャリしているほうが抱き心地いいって聞くし」



これは、“ほめ言葉”を言っている側が男性に限られるパターンです。セックスしたいだけなのが前面に出ていますね。とてもキモいです。

……というか、最初にも言ったけど「ポッチャリ」などのディテールに言及すんなよ。しかも「抱き心地がいいって聞くし」が「他人の意見で僕の意見じゃありませーん! 僕はヤリチンじゃないんで!」と人のせいにして自分の性的欲求を隠そうとしているようにも聞こえるからな。本当にキモい。キモい以外の言葉が出てこない。吉高由里子さん大好きです。

【結論】自分の意見は諸刃の剣


3項目すべてに共通しているのは、「自分の意見(自分が思っていること)」が言葉に表れているところです。自分を出さずに気になる相手との恋愛が始まることはほぼないのですが、まだ親密になっていない相手に上述のセリフを投げかけるのは愚策中の愚策でしょう。

まずは、ほめ言葉を使わずに親密な関係になること。親密になってから、本当に心からそう思ったことを言うこと。これが一番大切です。ただ、礼儀を重んじていれば、大抵のことは許されるのでは、とも思うので、礼儀や仁義だけは常に心に持ち続けましょう。吉高由里子さん、大好きです。
(シマヅ)

この記事を書いたライター

シマヅ
フリーライター。1988年生まれ。武蔵野美術大学を卒業後、美術業界を転々としたのちフリーライターに転身。コラム、インタビュー、グルメレポート、体験記事など幅広い分野で執筆活動を行う。 三度の飯より、お酒が大好き。好きな男性のタイプは拗れている人。

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