男と女ではツボが違う!? 男を転がす「魔法の褒め言葉」

「男性は褒めてもらいたい生き物」といろいろなところで目にします。でも、一生懸命褒めているのに、ちっとも喜んでくれない。むしろちょっとムッとしているみたい……こんなことってありませんか? 女性は褒めているつもりでも、男性には褒め言葉になっていないこともあるのです。褒め過ぎてもいけません。褒めコツをマスターして、スムーズなコミュニケーションをとりましょう。

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女性が言われてうれしい言葉は、ほぼ男性には地雷かも


「男性が言われてうれしくない言葉」といったアンケートでは、常に上位にランクインするのが「カワイイ」。さらには「細くてうらやましい」「色が白いね」「若く見えるね」など、女性なら言われると嬉しくなるような言葉が、男性にはNGのようです。男性と女性では勝負しているところが違いますから、当然と言えば当然なのですが……。女性は自分が言われてうれしいと、「相手も同じようにうれしいはずだ」と思いこんでしまうところがあるので、これらの言葉が出てくるのかもしれませんね。

男性は結果、女性はプロセス


たとえば女性はプレゼントをもらうとプレゼントそのものもうれしいですが、相手が自分のために時間を費やしてくれたことにも感激します。でも男性は、プレゼントそのものがうれしいかどうかを気にする人が多いようです。だからあなたが男性からプレゼントをもらったとき、「手に入れるの大変だったんじゃない? すごくうれしい!」という感謝の言葉にはピンときません。

それよりそのプレゼントがどうなのか、そこが感激ポイント。「このデザインが欲しかった!」とか「まさに、ずっと欲しかったものだ!」と喜ぶことが、彼にとっては褒め言葉に変わります。「それを選んだ俺ってすごいでしょ」という部分をくすぐってあげてくださいね。

男性を勇者にしよう


男性はとにかく優位に立ちたがるところがありますから、上から目線での褒め言葉は禁句。「よくできました」は、まさに先生が生徒に言う言葉。「頑張ったね」とか「やればできるじゃん」も同じです。あなたが「何様?」と思われてしまいそう。それよりも「強い」「スゴイ」「デキる」「頼れる」といった、勇者に捧げるような言葉が喜ぶ褒め言葉。男性は女性の前で騎士(ナイト)のようなカッコよさを見せたいと思っていますから、あなたの前でカッコいいところを見せたなら、そこをしっかり褒めましょう。

褒める頻度は50%が一番効果的


女性でも男性でも褒められればうれしいもの。ただあまりにも褒めすぎると歯が浮いてしまい、不信感を招いてしまうのでほどほどにしましょう。ケンブリッジ大学のシュルツ博士が行った、脳の快楽物質に関する実験では、サルはある課題を出され、正解すると報酬をもらえます。これがいわゆる、「褒める」という行為。ここで脳の中にある快楽物質「ドーパミン」の出方を記録しました。ただし、報酬の確率を変えます。正解しても何も与えない、正解したら必ず報酬を与える、正解の2回に1回だけ報酬を与える、という風に。そして100%の確率で報酬を与えられたときドーパミンの出方は低く、実は0%の場合と近い状態だったのです。常に褒めることと、まったく褒めないことは、脳の状態が似ていたんですね。そして2回に1回の確率で報酬を与えたときに、脳が最大の活動をしたのです。つまり、褒めすぎても褒めなさすぎても同じ。褒められることに慣れてしまうと、喜びは薄れるというわけです。褒めたり褒めなかったり、という頻度が一番効果的みたいですね。

人は褒められるとその相手に好感を抱いたり、味方だと感じる心理が働きます。でもコツを抑えないと効果は半減。逆に好感度を下げてしまう場合もあります。褒めコツをマスターして、気になる人との距離を縮めるのもいいですし、あなたの好感度を上げるのもいいですね。
(鈴木ナナ)

参考「マイナビウーマンアンケート」2015年6月1日~6月9日にWebアンケート。有効回答数132件(21歳~39歳の働く男性)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

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