「行けたら行く」を本気にする人たちに共通する恋愛傾向

「行けたら行く」――これまでの人生で、耳にタコができるほど聞かされた人も多いでしょう。ごめんなさい、筆者自身も、何件かのお誘いに対して、「行けたら行くね」と、曖昧な返しをしてしまいました。ここでは、「行けたら行く」発言をする人ではなく! 「行けたら行く」を真に受ける人に的を絞り、話を進めたいと思います。

目次

「行けたら行く」を本気にする人々


「行けたら行く」は、ていのいい断り文句とまで言いませんが、かなりの高確率で来ることはない……これって周知の事実ですよね。かと思いきや、「行けたら行く」を本気にする人が、少数ではありますが、確かに存在するんです!

先月参加した飲み会での出来事……お店ではなく、駅の改札集合だったのですが、メンツがそろい、さてお店に向かおうかという流れになったとき、その中の一人が「ちょっと待って!」と、ストップをかけました。「そういえばA子ちゃんが、行けたら行くって言っていた!」「待ち合わせ日時と場所は知っているはずだから、もう少し待ってみよう」と言い出したのです。

「来るわけねえだろ!」と、筆者が心の中で悪態をついたのは、言うまでもありません。案の定、A子ちゃんは現れませんでした。

つい先日参加した新年会でも、同じような出来事が! こちらは、お店にコース料理と飲み放題の予約を入れていました。メンツがそろい、店員さんに「飲み放題、ただいまの時刻からスタートでよろしいですか?」と声をかけられた瞬間、またもやストップをかける人物が……。「そういえばB子ちゃんが、行けたら行くって言っていた!」「いま、LINEで確認してみるから、ちょっと待って」と言い出したのです。

仮に来たとしても、コース料理は確実に参加できる人数分しか予約していません。まぁ、筆者の予測どおり、B子ちゃんからの返信は「行けないです」という内容でしたけど……。

「行けたら行く」を真に受ける人は恋愛上手!?


いやはや、軽くカルチャーショックを受けました。「行けたら行く」を真に受ける人が存在するとは、筆者にとってはツチノコとかネッシーとか未確認生物を見たような気持ちです。こんなふうに書くと、なんだか悪口のようですが、そうではなく! とある法則に気付いたので、是非ご紹介させてください。

忘年会や新年会に限らず、飲み会における「行けたら行く」を本気にする人って、なぜか恋愛が上手くいっている人ばかりなんです! なぜでしょう?

相手を信じるスタンスが吉と出るから


筆者が思うに、彼女たちはとても純粋なのでしょう。「ていのいい断り文句」だなんて、ひねくれた受け取り方はせず、相手の言葉をそのまま受け止め、真っ直ぐに信じる……このスタンスが、恋愛面でもポジティブに作用しているのだと思われています。

「愛情表現の言葉がないカレ……私は本当に愛されているのかしら?」とか、「LINEやデートの頻度が減ってきた……もしかして浮気されているのかしら?」などのマイナス思考は、相手を信じていないがゆえ浮かぶわけですからね。

「お察しください」を求めないから


そしてもう一つ、彼女たちは、自分に対するお誘いに対して、「ていのいい断り文句」を使うことがないのでしょう。「(飲み会に参加する意志がないことを)お察しください」ではなく、何らかの言葉できちんと断る……これも、恋愛において非常に重要なスキルです。

私たち女性は、男性に対して、「お察しください」を求めがち。それがヒートアップして、「どうして察してくれないの!」と、癇癪を起こすこともあります。そうではなく、自分の思いを直球で伝える姿勢が、相手に対して不満を蓄積させないコツなのでしょう。

以上を踏まえると、飲み会において「行けたら行く」を本気にする人に遭遇したら、彼女たちの恋愛スタンスから学びが得られる可能性大です。信じる気持ち、そして察してほしい女心を手放すこと……見習いたいものですね。
(菊池美佳子)

この記事を書いたライター

菊池美佳子
コラムニスト。1977年3月17日生まれ。岩手県盛岡市出身。21歳~29歳まで、舞台女優のかたわら、様々なナイトワークを体験。29歳で引退後、コラムニストとして活躍中。

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