女性不信? 恋にトラウマがある男性との恋をうまくゆかせる方法

「ごめん、俺、前に恋愛でヒドイ目にあったことがあって……。女性との交際とか結婚とか、ちょっと考えられないんだ……」

バツイチ、自分の意にそわない決別、婚約破棄などなど“破局歴のある男性”との恋を進行させるにはとても難しい面がある。
一度辛酸をなめた男というのは深い痛手を負っている。
恋愛に臆病になり、相手の心に深く踏み込むことができず……「うまくいくかもしれない恋」まで自ら放り出してしまうようなところさえあるのだ。
今回はそんな「恋にトラウマのある男性との恋」をうまくゆかせるコツをまとめてみた。

目次

1.焦って踏み込まない!


・「知人に紹介された男性と飲みに行くようになって約2カ月。共通の趣味もみつけたし“もう彼以上に気が合う人なんていないかも”と大盛り上がりしてた私……。なのに彼のSNSをみつけ、昔の投稿から元婚約者の存在が発覚! 驚いた私は『なんで? どうして付き合う時にそう言ってくれなかったの?』とすぐさま彼を問いただしてしまった……。そうしたら『もっと関係が深くなってからちゃんと話すつもりだった、出会って間もないのにそんな話したら引かれそうだったから……』との返事が。私が彼の投稿をさかのぼって読み漁ってたこともバレちゃったし、以来関係がギクシャク。彼のこと信じて、もっと待っていればよかった……」(20代・証券)

――婚約破棄や手ひどい失恋ならばともかく、「以前結婚していた」などの重大な事実をあらかじめ話してくれない男性は不誠実で真剣交際する相手としてはあまりおススメできない。けれど物申すには時期や伝え方というものもある……。出会って2か月くらいならばまだ「本当にこの人でいいのかな~?」とお互い探り合っている状態だ。特に心に傷のある男性ならば慎重すぎるくらい慎重になるだろう。せめて半年くらいは彼の過去に触れず知らんぷりして猶予を与えてあげるのが大人のやり方である。

2.彼の思い込みを変える!


・「元奥さんが自分の友達と不倫していたことが原因で離婚した彼の心の傷はメチャクチャ深かった。私が好意を伝えても『そんなの今だけで、どうせ心変わりするんだろ』としか言ってくれず……。それでもあきらめきれなかった私は『そういう浮気のパターンは特殊』『全ての女がみんな奥さんのようになるとは限らない』『私と奥さんは別の人間』……などと、何度も何度も訴えてみた。そうしたら彼が『お前のしつこさには負けた……お試しで付き合ってみる?』って! もちろん彼に“やっぱり女は信用できない”なんて思わせないために、メチャクチャ気をつけてます(笑)」(20代・化粧品)

――過去にこっぴどい目に遭うと“どうせ女なんて……”“お前も所詮前のアイツと同じことするんだろ”と「全ての女は同類!」と思ってしまう男性は多いもの。
そこであなたが絶対にやってはならないことは、「前の彼女と同じような匂いを匂わすこと」「似たような行動をすること」だ。むしろ元カノを反面教師とし、彼女が浪費家ならばあなたは倹約家、彼女が軽薄でおしゃべりならばあなたは知的に……と、真逆の路線を歩むとよい。

3.自分の思い込みを捨てる!


・「なんとな~くだけど、“バツイチ男性=恋愛に手慣れてる=リードしてくれる!”みたいに思い込んでた私……。それなのに彼がリードしてくれないのが不満で、それとなく愚痴をぶつけてみたら……『俺は結婚生活をうまく営めなかった情けない男だよ』って言われてハッとなった。それからは彼を婚姻歴云々じゃなくて“ちょっと傷つきやすいひとりの男性”として見て、彼に対し寛容な心持ちで接するようにした。“バツイチ”ってことにこだわり過ぎてたのは私のほうかも知れない」(30代・薬剤師)

――“離婚歴のある男性”は女性にモテやすい。なぜなら「知識が豊富」だとか、「女の気持ち分かってくれそう」とか「優しくしてくれそう」なんて幻想を女性側に抱かせるからだ。けれど彼らは「ツラい経験をもつひとりの男性」であって、“恋愛のエキスパート”などでは決してないことを肝に命じて欲しい。
バツイチだから女に慣れているなんて思い込みは相手にとって酷というものだ。

とにかく「急がないこと」、これに尽きる


真剣交際していた女性と納得のいかない別れ方をした男性やキツイ離婚を体験した男性との恋を成就させるためには、「とにかく焦らず急がず」というひとことに尽きる。

彼らは新しい恋に対して、概して慎重で臆病な態度をとりがちになる。
女が分かりやすく好意をあらわしても煮え切らない。
そんな「ハッキリしない男性の言動」はあなたをひどくイラつかせるだろう。

けれど彼の“腰の重さ”や“寡黙さ”は、それだけ傷の深さを示すバロメーターなのだ。
あなたは彼の過去になにがあったか真実を知りたくてたまらないだろう。けれどそれを教えてもらえるのは“いま”の彼を理解し、暖かい目で見守り、信頼関係を勝ち得た者だけなのだ。

傷ついた男性との恋は“急がばまわれ!”である。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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