元カレと今カレを比べてしまう女子が幸せになれない理由

今の彼氏がこちらの期待していた言葉を掛けてくれなかったり、期待通りの行動をとってくれなかったそんな瞬間、こんなことを感じたことはないだろうか?

「あ~あ、コレなら前の彼のほうが良かったなあ~。彼いま、どうしてるかな……」

……今カレと元カレを比べるなんて失礼なこと……とは分かっていてもついつい“比較”したがるのが女というもの。
今回は「女が元カレと今カレを比べてしまった瞬間」についてリサーチしてみたので、「そんなことあるかも……」と思いながら読んでみてほしい。

目次

1.大人しくて優しすぎる彼に物足りなくなり……


・「私の彼は草食系……というか、優し過ぎて私が許可を出すまで手も出してこないような人。そういう誠実なところに惹かれて付き合ったハズなのに、その優しさがだんだん物足りなくなってきて……。『元カレはもっと強引にリードしてくれて男らしくて良かったな~』と思えてきちゃって……その時ちょうど連絡をくれた元カレとついつい浮気。でも元カレと寝たら寝たで今度は『この人ってこんなに俺様だったっけ? あ~ヤメときゃよかった……』って大後悔!」(20代・金融)

……“前のカレのほうがイケてたなあ”と心の中で懐かしむくらいなら害はないが、実際再会してみて後悔する……という典型的なパターンである。「昔のカレ」はあなたの記憶のなかで知らず知らずのうちに美化され、「そこがイヤだったから別れた」ハズの欠点すらかき消されている可能性すらある。「元カレと会う」なんて機会がもし巡ってきてしまったとしたら、「そもそも私はなんで彼と別れたのか」をよ~く思い出してから臨むべきだろう。

2.貧乏で腰のすわらない彼がイヤに……


・「今カレはものすごく人はいいんだけど、とにかく“運のない人”。勤め先が倒産したり、社長が夜逃げしたり、会社の業績不振でリストラに遭ったり……災難続き。そのたびに『ホントごめん、○○のこと必ず幸せにするからもう少し待ってほしい』と懇願されて……彼が一生懸命なのも分かるからなにも言えないんだけど、前に付き合ってた、一部上場企業勤務の彼がときどき恋しくなっちゃったりする。デートでは贅沢できたし……あの彼を手放さなかったら、いま頃セレブな生活できてたのかな~(泣)」(20代・司法)

……中途採用の職探しはそうそう簡単にはいかない。転職すればするほど待遇が下がる……なんてこともザラにあるし、そんな彼氏をみていれば誰しも将来の不安に襲われるだろう。けれどこの場合、仮に「収入のいい元カレ」に戻ったところで幸せになれるとは限らないのだ。彼は豊かな収入を背景にひとりの女では満足せずに何人かの女をいつも従えているかもしれないし、若くして成功してしまったせいで天狗となりあなたを見下してくるかもしれない。そうなったときに「貧乏でも私だけを愛してくれた彼のほうがマシだった!」……なんて嘆いてももう遅いのである。

3.がさつでいい加減な今彼にウンザリして……


・「B男はとにかく大ざっぱ。よくいえば男っぽいのかもしれないけど悪くいえばだらしない。掃除も片づけも絶対にしないし、部屋はいつもメチャクチャで足の踏み場もない! 『こんな男と結婚したら先が思いやられるな……』と危機感を感じ、悪いとは思ったけど几帳面なC男と二股をかけることにした。そうしたら今度はC男の神経質で細かい所が気になり始めた……もうどうすればイイのかわからない!」(30代・生花業)

……二股をかけたことでさらに迷いが増長してしまったケースがコチラ。結局のところ彼女はどちらの男のことも愛してはいない! この女性が好きなのは「自分だけ」である。この手の「人の欠点を見付けるのがうまく、美点を探すのがヘタな女性」というのはどんな男性と付き合ってもなかなかうまくいかないのだ!

“ないものねだりの女”は必ず恋を失う


「昔の彼はこうだったのに、今の彼は……」
「元カレならこういうふうにしてくれたのにな~」

……という感情は、「ないものねだり」から沸き起こる。そしてこの「ないものねだり」をする女性は、遅かれ早かれ必ず恋を失う運命にある……。なぜならそういう女はどんな男性と付き合ったところで、決して満足などしないからだ。

特に若い時は、上の女性たちのように「今カレと元カレのあいだ」で 揺れ動くことも多いだろう。恋愛において自分中心でしか考えていないから、自らの「至らなさ」を棚に上げ、男性に「物足りなさ」を感じて別の人と付き合ったり、二股をかけてみたり……。けれどそんな「我を顧みない恋」がうまくゆくことなどは断じてない。

誰でも「今付き合っている以外の男」というものは新鮮であり、普段の三割増しでよく見えるもの。そして「今カレが持っていないものを持ち合わせた男」というのは女にとって非常に好ましく映るものだ。
しかし、今カレが持ちあわせていないものが本当にいいものとは限らないのである!!
誰でも付き合い出す前は相手の欠点は長所として見えるのに、付き合うとその長所は欠点になるからだ。
付き合う前は”優しい人”でも付き合いだすと”優柔不断”ということになり、
“行動力や決断力のある男”は付き合ってみると“自己中、自分勝手な人”……と成り下がる。
誰と付き合っても欠点は長所となり、長所は欠点となりうるのだ。
そのことを決して忘れてはならない。

“ないものねだりの女”に幸福な恋愛が訪れることなどは決してない。
どうか安易な「彼氏比較」などせず、「今ある目の前の縁」を粗末にしたりしないで欲しい。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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