受け入れるべき? 彼から「大人のおもちゃプレイ」をリクエストされたら

「彼氏に、大人のおもちゃプレイを求められショック!」
性に関するお悩みとして、ちらほら挙がってくるテーマです。大人のおもちゃに対する葛藤や抵抗感と、どのように向き合うべきなのでしょうか?

目次

意外と多い!? 性的行為は好きだけど、大人のおもちゃ未経験


オナニーやセックスは決して嫌いではない、むしろ大好きだけど、大人のおもちゃは未経験という女性は、少なからず存在します。筆者自身も、大人のおもちゃデビューは26歳のときでした。当初は、葛藤や抵抗感……というよりも、興味が持てなかったと言ったほうが、的を射ているかもしれません。

なんてったって、初めて大人のおもちゃを手に入れたのは24歳のとき。冗談好きの友人から、誕生日プレゼントとして贈られたのが、バイブレーターだったのです。そこから使用に至るまで、2年の歳月を要したわけですから、当時の筆者が、いかに大人のおもちゃに無関心だったか、ご理解頂けるかと存じます。

葛藤・抵抗感というよりは「興味ナシ」


当時の筆者が大人のおもちゃに興味を持てなかった理由……それは、大人のおもちゃなんぞに頼らなくとも、オナニーもセックスも充分に気持ち良いから! このひと言に尽きます。

スタンダードなオナニー及びスタンダードなセックスで満足できているって、とても幸せなことではありますが、別の見方をすると、向上心に欠けていたのかもしれませんね。大人のおもちゃを試すことで、さらなる快感に到達できるかもしれないのに、「いまのままで充分!」って、のびしろがない思考だったと反省しています。飛行機にたとえるなら、「エコノミークラスで充分! ファーストクラスに座りたいとは思わない」と言っているようなものですから。

彼氏からの「大人のおもちゃプレイ提案」がショックな理由


彼氏の「大人のおもちゃプレイ提案」にショックを受ける理由は、一体どこにあるのでしょうか? 筆者が思うに、「自分のカラダで遊ばれている感」が拭いきれないのだろう、と。「おもちゃ」という言葉が、「お遊び」を連想させるのでしょう。セックスとは愛を確かめ合う神聖な行為であってほしい、刺激だけを求めるようなセックスはしたくない……そんな女心が、大人のおもちゃに対して、葛藤や抵抗感を抱かせているのだと考えられます。

けれど、果たして彼氏は、「お遊び」のつもりで提案しているのでしょうか? あなたのカラダを大事に思っていないのでしょうか? 決してそうではないと、筆者は考えます。あなたとのセックスを、より盛り上げるための、ポジティブな意味合いでの提案だと思いますよ。マンネリ化してセックスレスになるよりも、よっぽど健康的です。

痛みに対する葛藤・抵抗感


「痛いかもしれない」という理由で、葛藤や抵抗感をお持ちの女性もいるでしょう。確かに、大人のおもちゃ未経験の女性が、いきなりラージサイズのバイブレーターに挑むのは、恐怖感があって当然のこと! 痛みが生じるケースも考えられます。

では、小指サイズほどのローターだったらどうでしょう? 膣に挿入するタイプではなく、クリトリスにあてるタイプの大人のおもちゃです。そう、ひとくちに大人のおもちゃといっても、その種類は無限大! 最近では、女性のカラダを考えた、柔らか素材の大人のおもちゃもいっぱいあります。ご安心くださいませ。

ペニスに満足できなくなったらどうしよう……


彼氏のペニスよりも、大人のおもちゃのほうが気持ち良いと感じるようになったらどうしよう……そういった不安要素もあるでしょう。大丈夫、ペニスとバイブレーターは全くの別物です。ペニスにはペニスの、バイブレーターにはバイブレーターの良さがあります。同じジャンルと捉えず、「似て非なり」と解釈してくださいね。

たとえるなら、ヨガとピラティスのようなものです。筆者のような素人には、どちらも一緒に見えるのですが、腹式呼吸が基本のヨガに対して、ピラティスは胸式呼吸なんですって。精神的鍛練を目的としているヨガにも、肉体的鍛練を目的としているピラティスにもそれぞれ良いところがありますよね。ペニスとバイブレーターも一緒ですよ。

筆者が2年の空白期間を経て大人のおもちゃデビューしたのは、家に遊びに来たパートナーが未開封のバイブレーターを発見し、「使ってみようぜ」と提案されたのがきっかけでした。あなたにも、大人のおもちゃデビューのエックスデーが、不意に訪れる可能性大! どうか、前向きな気持ちで臨んでくださいね。
(菊池美佳子)

この記事を書いたライター

菊池美佳子
コラムニスト。1977年3月17日生まれ。岩手県盛岡市出身。21歳~29歳まで、舞台女優のかたわら、様々なナイトワークを体験。29歳で引退後、コラムニストとして活躍中。

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