「相手から好かれた恋」と「自分から好きになった恋」の違いとは

恋愛のなかで最上級にうれしいのは、「自分の好きな人に好かれること」ですよね。同じ熱量で思い合える相手に出会えたら最高ですが、これがなかなか難しく、「何とも思っていない人とはうまくいくのに、好きな相手とはうまくいかない」というパターンを繰り返している方も少なくないのではないでしょうか。「好かれた恋」と「自分から好きになった恋」の違いを検証し、上手な恋の進め方を探ってみました。

目次

好かれた恋は……相手のペースまかせで、「猫」のような反応!


何とも思っていない男性に好意を寄せられているときは、完全に“相手のペースまかせ”。別に1カ月くらい連絡がなくても気づかない、あるいは「最近、連絡こないなー」くらいにしか思わない。誘ったりLINEしたりなど、自分から動くことも滅多にしませんよね。相手のタイミングで誘われて、行きたくなかったら「行かない」と言うし、たまに気が向けば「行ってもいいよ」と答える程度です。

こうした態度が、逆に男性の恋心を盛り上げる要素になることはしばしばあります。女性にはない感覚ですが、男性は「自分の恋愛ペースを受け入れてくれている」と感じると、余計に相手を好きになる傾向があります(←ここが重要ポイント)。忙しいときは放っておいてくれるし、自分がちょっと恋愛モードになって連絡をしてみると、猫のように気まぐれな反応で振り回される――。無意識にそのような態度を取っているために、何とも思っていない男性は、どんどんこちらにアプローチしてきてくれるのかも!?


好きになった恋は……自分のペースで動かそうとし、「忠犬」になりがち!


一方、女性のほうから先に好きになった恋では、大抵、逆のことをやっています。連絡が途切れると毎日やきもきしてしまい、待ちきれずに自分のほうから連絡したり、誘ったりと必要以上に動いてしまう。「最近、忙しいのかな?」とビクビク気を遣いつつも様子伺いをしたり、彼からの連絡を“忠犬”のように待ち続け、誘われたら「いつでも行く!」と飛びついたり……。

恋愛を進める上では女性から動くことが必要な場合もありますし、積極的にアプローチしてくれる女性のほうが安心する、という男性ももちろんいます。しかしながら、このような状態になってしまうと、男性の恋心が盛り上がっていきにくい傾向も。男性に「いまいち気持ちが盛り上がらない」「自分から動かなくても、あっちから来るし」なんて思われてしまうと、それ以上の進展を果たすことが難しくもなりがちです。

「過度な想像、妄想」や「考えすぎる」ことが、悪い結果を招く!?


また、好かれた恋の場合、「女性側がその恋について何も考えていないこと」も進展を助けます。なんの希望も期待もないので、特にネガティブにもならず、いい意味で“行き当たりばったり”で自然に関係を深めていくことができる。しかし、自分から好きになった恋の場合、思いわずらう時間が長い分、ついつい都合のいい想像やネガティブな妄想を膨らませたりしてしまいがち。「今度会えたら、こんなことをしたいな」「こうやってメールしたら、こんな返事が来るに違いない」「もしかしたら、他にも仲の良い異性がいるのだろうか」……などなど。

そうやって自分側で恋のシナリオを描きすぎると、相手側は不自然さや、自由を侵されるような感じを受け取ります。まだ好きかわからない異性に、目をキラキラさせながら無言で“何か”を期待されるような態度を取られたら、皆さんはどう感じるでしょうか。「なんだか怖い」「重い」と感じて後ずさりしてしまいそうですよね(笑)。

ひとりで想像や妄想をめぐらすのも片思いの楽しい部分ではあるのですが、あまり先走って色々期待しすぎると、言動も不自然になり、結果的に相手を遠ざけるだけ。想像や妄想はほどほどにして、普段、友達との仲を深めるときのように自然な流れで関係を進めていけるよう、考えすぎず、リラックスして臨んでいきましょう。

以上、「女性のほうから好きになった恋」でもうまくいかせるためのヒントでした。相手から好かれた恋では満足できない、自分から好きになった人とうまくいきたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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