男性を不快にさせない”ほどよい甘え方”のコツ

「男性には頼ったほうがいい」「男性に甘えられる女性のほうが喜ばれる」。これは昔からよく言われる傾向ですよね。しかしこれを間違って思い込んでいると、逆に煙たがられる要因になることもあります。「女性の力になれることは嬉しい」という声は少なくありませんが、厚顔無恥な態度をされたり、過剰な期待をされたりすると極端に嫌気がさす、という男性も増えている様子。世代差もあるのかもしれませんね。あらためて男性への上手な甘え方、ほどよい頼り方について探ってみました。

目次

弱音や甘えの「積極発信」はほどほどに!?


男性に頼りたい場合でも、「自分からあまり積極発信しない」ということは、まず大事なポイントかもしれません。こちらに気のある男性や仲の良い男友達の場合は別ですが、相手が知人や片思い相手という場合、自分から「私、こんなことに困ってるんです!」と持ちかけるのは1〜2回が限度かも。それ以上になると、うんざりされてしまう可能性もあるでしょう。「用事で連絡を取ったときに困っていたようで相談に乗ったら、以来、その女性のほうから『今はこれが辛い、こういう嫌なことがあって』と自分から言ってくるようになり、最近はちょと面倒くさくなってスルーしています……」なんて、実際の男性意見もありました。

男性は自分があまり弱音を吐かない分、女性の不意の弱音を聞くと「すごく困っているのだろう」「助けてあげなきゃ!」という気持ちになり、真剣に応えてくれるケースも多いようです。しかし実際には大した悩み事じゃなかったり、女性が味をしめて相談や甘えを頻発したりするようになると、男性側も助けたい気持ちが萎えてきてしまうのでしょう。悪くすると、「かまってちゃん」や「愚痴の多い女性」だと評価を下げることも。ミステリアスな女性やチラリズムが好きな男性としては、心を真っ裸に開いて積極的に「助けて!」と来られると、あまり触手が動かないのかもしれませんね(笑)。

「好意を獲得するための甘え」は見抜かれる!?


女性が男性に甘えたり頼ったりする場合、相手に好意があることも多いですし、少なくとも「嫌い」ではないですよね。男性もそれを感じるからこそ嬉しいと思うのでしょうし、「頼ってもらえると、自分が頼もしいと感じられて満足」という意見もよく聞きます。

しかしながら、女性側の甘えや依頼に明らかな下心が見えてしまうと、男性も警戒をするようです。「この女性は、好きになってほしくて頼ってきているんだな」「自分への関心をつなぐために、わざと頼ってきているんだな」と感じると、そのガツガツ感が怖いと感じてあからさまに逃げる人も。中には女性のそうした下心にわざと乗っかり、自分の下心を満たそうとする男性もいます。それはとても不本意ですよね。
大したことのない相談を持ちかけて接点を増やそうとするくらいなら、楽しい出来事で接点を増やし、その中で軽く弱音を吐いたり、お願いしたりする瞬間がある――というほうが仲良くなれやすいかもしれません。

手を差し伸べてもらったときに、頼らせてもらおう


世の中には、天性の“甘え上手”な人もいます。彼・彼女らは「こういうとき、ここまでは頼って大丈夫」というポイントを見極めるのが上手です。相手が喜ぶギリギリのラインで甘えますし、反応が悪ければスッと引いて嫌な雰囲気も残しません。得をして見える場面も多いので、「甘え上手」に憧れる人もいるでしょうが、ある種の才能なので、一朝一夕に真似するのはなかなか難しいかもしれません。

それに、一般ウケを狙って無理に男性に甘え頼ろうとすると、自分が本来持っている魅力が伝わらなくなってしまうデメリットも。世の中には簡単には弱音を吐かない女性や精神的に自立した女性が好きで、そういう女性にこそ力になってあげたいと思う男性もいるものです。甘えるのが苦手ならば、無理せず自分らしく振舞っていたほうが、結果的に相性のいい男性にも出会いやすいでしょう。

「力仕事」や「届かない物を取ってもらう」などの簡単で物理的な困りごとは、積極的に男性に頼っても嫌がられないと思います(もちろん、感謝は大いに伝えましょう)。しかし、精神的な甘えや弱音をいつもいつも男性に頼ろうとすると、恋心は萎みやすく、精神的に成熟した男性にも選ばれにくいです。基本的に自分で支えられるものは自分で支えた上で、男性から「元気?」「大丈夫? 頼ってね」「何かあれば手伝うよ」などと手を差し伸べてもらったときは、大いに感謝しつつ、甘え、頼らせてもらうといいのではないでしょうか。

いろいろな意見があると思いますが、自分の性格や周りの人たちと合う考え方だと思う人は、ぜひご参考くださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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