付き合う相手を選べない男女が急増しているワケ

以前「恋愛偏差値を急降下させるSNSでの厳禁行動とは」という記事を執筆した。便利なはずのSNSがかえって“恋愛の邪魔”をし“恋の足かせ”になっている……という内容だ。

その中にSNS上の情報に頼りすぎたり、相手のつぶやきや投稿などに振り回され、“本当にこの人でいいのか?”“相手が好きかどうかわからなくなってくる”という女性が登場した。だが、この彼女に限らず最近「相手を選べない女性」「男を決められない女」が急増しているらしい。

今回は「付き合う相手を選べない」「本当にこの人でいいかどうかわからない」……なぜそうなってしまうのか原因と対策をみつけよう。

目次

1.周囲のウケを気にし過ぎる


「恋愛と結婚は別! とはわかってても、旦那さんにするなら堂々と紹介できる恥ずかしくない人を……って考えちゃう。男友達のA夫はマメでホントに優しくて誠実な人。A夫と結婚すればいい家庭が築けるんだろうな~とは思うんだけど、彼は老け顔な上に、髪が薄い……(泣)。友人とかに紹介したらみんな表向きは『おめでと~♪』って祝福してくれるだろうけど、裏では『なにあのオッサン?』『あんなのしかいなかったのかねぇ~』とか言われるのかと思うとやっぱり……。ちょっとだらしなくてもイケメンのB太のほうがイイかな~ってものっすご~い迷う……」(20代・商社)

――そもそも、「好きかどうかわからない」「目の前にいる相手を選べない」というのはおかしな話だ。自分の気持ちは自分がいちばんよく知っているもの。それが「わからない」のは、自分の以外の視点やお仕着せの価値観で心をがんじがらめにしているからではないだろうか?
「彼みたいなのを選んだら、どんだけモテない女って思われるんだろう……」「ホントはこうしたいんだけど、それじゃカッコ悪いし……」……そんな“邪念”が自身の思いを見えにくくしている可能性もある。あなたは「ホントはこう」という自分の内心が発する声を聞き逃し“周囲のウケ”を気にしすぎてはいないだろうか。

2.打算的過ぎる


「よくある話だと思うけど……いま私に好意を寄せてくれてる男性二人の年収や待遇をついつい比べてしまう。C男は年収500万でそこそこ手堅い企業に勤めてるけど、将来は転勤族になる可能性大。ずっと地元にいたい私にとってその条件はあまりにキツ過ぎる。かと言ってもうひとりのD介はずーっと地元勤務確定だけど、年収300万ちょっと……。将来のことを考えると、どっちを選べば幸せになれるのかわからない」(20代・メーカー)

――この女性が迷っている原因は「男性の収入やら職種に幸福の基準を置いている」からである。いくら長く付き合っても、あなたが給料を支払っている側でもない限り彼氏の待遇を良くすることなど不可能である。そんな実現不可能なことに捉われているうちは、「私って本当は誰が好きなの?」という答えは見つかるはずもない。「打算は心を曇らせる」と覚えておこう。

3.手に入らないものに執着している


「ホンネを言えば、収入がそこそこあって優しくて紳士的な男性と結婚したい。私はある俳優さんの大ファンなんだけど、正直、彼みたいなタイプじゃないと結婚まではしたくない。けど、そんなことは現実には無理だってわかってる。だから投げやりになってるのかなぁ……悪いけど現実の彼はどれも“二番煎じ”で“セカンド”みたいなもの。いま目の前にいる男性にガチになれない。あの俳優さんじゃないならもうどうでもいいから、かえって誰のことも選べないのかも……」(30代・美容)

――女性は「一番欲しいものが手に入らないならもうどうでもいい」なんて開き直ってしまう面がないだろうか?
“自分の思い通りの人でなければ欲しくない”“妥協するくらいなら手に入れない方がマシ”……なんて自分のこだわりを大事にする女はかえって“捨て鉢”のワナに陥りがちだ!!そんな女性にまともな男がやってくるはずもない。
「理想に執着する女」「手に入らないものを夢想する女」は大事なものが見えないばかりか、幸せになるチャンスさえ投げ出しているのだ。

“選べない”のは“欲深い”せい


世間体や他人の目を気にしてしまう、打算的すぎて男を比べてしまう、理想ばかり追って現実を見失っている……。
このように「相手を選べない」「好きな人がわからない」「自分の気持ちが見えない」女性の原因をひとことでいうなら、“欲が深すぎるから”と言えるだろう。

もちろん、恋愛に願望を抱くのは当たり前だ。それがまして結婚をとなれば要求したいことのひとつやふたつは必ず出てくるだろう。

だが自分が変わることをせず、ただひたすら「向こうさえこうしてくれたら」「相手が変わってくれたら……」「ああなってくれたら……」と願う女性が“正しい相手”を選べる可能性は限りなく低い。
自分は自分の努力で変えることが出来ても、自分の意思で他人を変えることなど決してできない……。
その「できないこと」にどこかで望みを抱いているからこそ“誰のことも選べない!”なんて症状が発症するのだ。
「誰も選べない」「決断できない」のは自分自身を愛し過ぎるあまり……自分を甘じているから……ではないだろうか。

自分の選択力の弱さから大事なものを選べずに人生を後悔しないでほしい。
選べない、選ばないという一番ダメな選択こそ、結婚の道から外れるのだから……。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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