「嫌い」がいつのまにか「ドキドキ」に…ギャップから始まる恋愛の落とし穴【漫画】
「まさかこの人のことを好きになるとは思わなかった」
「あの彼とつき合うことになるなんて、1ミリも思っていなかった」
そんな経験は誰でも一度や二度はあるでしょう。
過去の自分をふり返ってみても、特に若いときはありがちでした。そういう恋は最初から好きになる恋よりも、かえって気持ちが盛り上がっていた気がします。
よく「最初の6秒で人の第一印象は決まる」と言いますが、初対面の異性に対して恋愛対象であるか否か、ほとんどの人が瞬時に判断していると思います。もちろんその後、どんな会話を交わしたか、どんな風に過ごしたかで印象は変わっていったりするのですが、最初に無自覚につけたフィルターの存在というのは、なかなかどうして強固だったりするわけです。
「まさかこの人と……」というシチュエーションが訪れるには、この最初のフィルターがはずれる必要があります。何カ月も何年もかけて信頼が育まれ、フィルターがはずれることもありますが、ごくまれに一瞬にしてはずれることも。
たとえば困っているところを助けてくれたとか、意外な一面を見てしまったとか、久しぶりに会ったら見違えるようにかっこよくなっていたとか、そんな驚きを伴う出来事。「今まで自分はこの人をちゃんと見ていなかった」という罪悪感も相まって、より気持ちに火がつくのですよね。
そんな恋に際して、ひとつだけ気をつけたいことが。
相手の一面しか見ていなかった、というケースならいいのですが、最初にちゃんと判断していたにもかかわらず、それを覆すような錯覚に陥っている場合は要注意です。自己啓発セミナーみたいなもので、人間は今まで信じていたことが覆されると、反動で急に入れ込んでしまったりします。
「女癖悪い噂があるけど、話してみたら、すごく思いやりがある」
「非常識な人だけど、私にだけはやさしい」
こんな感じだとちょっと怖いです。好きになった気持ちを正当化するために、何かを誤魔化していないかどうか。「この人のよさは、私だけが知っている」とか思いはじめていたら、赤信号かも。
一方で、
「ぶっきらぼうだと思っていたら、やさしかった」
「バカだと思っていたらそれは対人スキル用の顔で、本当は思慮深い人だった」
「太ってるのがイヤだったけど、そんなことが気にならないくらい好きになってしまった」
こんな感じならおそらく大丈夫。嫌いだったポイントが、あなたに危害を及ぼすかどうかで判断するといいと思います。
予想外の恋もまた恋愛の醍醐味ではありますが、不安にかられたら友達に判断を仰ぐ等して、ぜひ賢明な見極めを。
(アオノミサコ)
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この記事を書いたライター
アオノミサコ
イラストレーター・漫画家。美容から神事、ディープスポット巡り等の漫画やコラムを執筆。著書『わがままセラピー入門』(KADOKAWA)が販売中。