「彼に嫌われちゃったかも…」と不安になった時の対処法

先日スピードワゴン小沢さんが、対談番組にてこんな興味深い指摘をしていました。「女の子は、冗談でも『嫌い』と言うと『そうだよね……』とすぐ信じる。逆に、本気で『好き』と言っても、『嘘〜』などと言って、なかなか信じてくれない」と。これは確かに納得の意見ですよね。男性が割と好意的に思っていても、「好かれている自信」を持てないでいる女性は非常に多いです。でもあまり過度に「嫌われちゃったかも!?」と思い込みすぎると、本当に恋の終わりが来てしまうこともあるのです。

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「嫌われちゃったかも!?(涙)」は、悪循環を引き起こす!?


たとえば、彼の反応が悪い、無視やスルーをされたとき。女性は「嫌われちゃったかも!?」と悲観的になりやすいですよね。そして「自分の行動の何が悪かったんだろう?」と思い始める。そのような反省モードが長引けば長引くほど自信を失っていき、ネガティブになり、笑顔も失ってしまう。言動が不安定になったり、卑屈な態度が増えたりもする――。その結果、彼を幻滅させたり、魅了することができなくなったりしてしまい、恋が暗礁に乗り上げる。そんな悪循環が起こりがちです。

女性が「嫌われちゃったかも!?」と悲観的になりやすいのは、本当に嫌われるかもしれないダメージに備えているからでしょう。そして、『愛しているから大丈夫だよ』と誰かに慰めてほしい気持ちもある。冒頭の続きで、小沢さんは「愛されているって信じないからこそ、女の子には『好き』って言い続けてあげなきゃダメだよね」なんて色男発言をしていましたが(笑)、現実世界でそんな行動をしてくれる男性は少数ですよね。「嫌われちゃったかも!?」で自滅しないためにも、自分の思考の癖を直す努力をしておくのがおすすめです。

さっと謝ったら引きずらない。「ま、そのうち機嫌治るでしょ」を合言葉に


彼の態度や機嫌がよくない(ように見える)のは、本当に自分だけが原因なのか。「嫌われちゃったかも!?」と思うときは、まずその点を冷静に考えてみましょう。男性は女性のように四六時中、恋愛のことばかり考えていない方も多いです。そっけなく見えるのは単に仕事や別のことに意識が向いているだけ……ということもしばしば。もちろん、女性の言動が原因で不機嫌になっている場合もあるでしょうが、一瞬イラっときたとしても、ちょっとバツが悪い(気恥ずかしい)から避けているだけ、あるいは用がないから連絡してこないだけで、実際そんなに長くは引きずっていない、なんてこともあります。

息子のいるお母さんや、弟のいる姉たちを思い浮かべてみてください。彼女たちは息子や弟の機嫌が悪くても、そのことで「私、嫌われちゃったかな……」なんて深刻に悩みませんよね(笑)。「ま、そのうち機嫌治るでしょ!」などと構わず放っておく。すると男の子は、ご飯の時間になると自分からふらっと寄ってきたり、好きなゲームに没頭した後はすっかり機嫌が治っていたりするものです。

「嫌われちゃったかも?」と思うときは、ぜひこの対処法を参考にしてみて。「ま、そのうち機嫌治るでしょ」を合言葉に、しばらく時間まかせにして放っておく。明らかに「自分が悪いことをしてしまった」と思うことがある際は、さらっと「ごめんね!」と謝って、ズルズル引きずらない。自分は自分で明るく自分の時間を過ごしながら、時間の力が解決してくれるのを待つのがベストだと思います。

本当に「嫌われちゃった」ときは、「いずれダメになる関係だった」と考えよう


もちろん「嫌われちゃったかも?」と思うとき、場合によっては本当に「嫌われちゃった」となることもあるでしょう。大人になると「自分に合う人」も分かってくるので、ささいな言動で、「この人は合わない」と距離を取られてしまうこともあります。でもそんなときは、「こんな事でダメになるなら、遅かれ早かれダメになっていただろう」「辛いけど、早く結果が分かって逆によかったかも?」と考えていきましょう。たった一度の言動で亀裂が入ってしまうような相手とは、実際、末長く仲良くやっていくのは難しいです。

友達との関係を考えてみても、時に喧嘩したりムッとしたり、気まずいことがあったり、そんな機会を何度も超えて、それでも余りある魅力と楽しさがあるから続いているものですよね。恋愛も同じ。人間関係はお互いの意思があって成り立つものなので、「嫌われちゃったかも!?」なんて長々と落ち込んだところで、結局は仕方がないのです。さっと謝って、あとは相手にボールを任せる。こちらがネガティブになりすぎずに前向きに待っていれば、一時は機嫌を損ねた相手が歩み寄ってきてくれることもあるでしょう。

不安になるからこそ恋だとも言えますが、大人の女性ならば、「いちいち傷つきすぎない強さ」も身につけたいものですよね。小さな子どものように、道で転ぶたびに「大丈夫よ」とケアしてくれる誰かを待つばかりでなく、自分から「このくらいの怪我なら大丈夫!」と前向きに立ち上がることで、人生でも恋愛でも、好転を導ける場面はたくさんあると思います。「嫌われちゃったかも!?」と思いやすい人は、ぜひご参考くださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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