”会えない彼氏”との不幸な恋愛はもうやめよう 遠距離恋愛に向かない女とは

春は環境や状況が激変する時期でもある。
タダでさえ慣れない配置転換に加えて、彼氏までもが遠くに行ってしまった……! なんてことになったらストレスは倍増。
「会えない彼氏」との遠距離恋愛を乗り越えるコツは「自分に見合った恋愛の形」を見極めること。
今回は不幸な結果に陥らないためにも「遠距離恋愛に向かない女性」をテーマにしてみたので読み進めていただきたい。

目次

毎日彼の顔を見ないと安心できない女性


「同じ部署だった彼と私は、それまでは毎日顔を合わせる仲。そんな彼が去年の春から地方勤務に……。支店長としての栄転だったし、『いまはLINEもスカイプも何でもあるし~』『逆に新鮮で燃え上がるじゃない?(笑)』なんて明るく見送ってみたものの……。彼と会えない寂しさを私は舐めてた。帰りにちょっと待ち合わせて一杯! とか、昼休みにグチ聞いてもらうとか、そういう“ちょっとした憂さ晴らし”が全てできなくなって、寂しさが積もる毎日に……。そんなとき、塞ぎこんでいた私を慰めてくれた上司と、つい関係を持ってしまった……。もうどうしていいのかわからない」(20代・金融)

……「もうすでに彼が自分の日常」や「生活の一部になっている女性」は要注意。この女性のように「LINEやメールがあるから大丈夫」と自分に言い聞かせたところで、“彼と○○できない”というささいなはずだった“習慣”や“日常”に復讐されることになるのだ。
“毎日彼の顔を見るのが当たり前”にならされてしまった女性に遠距離恋愛は難しい。彼についてゆくか、彼をとどめるか、あるいは近場の恋愛を取るか……。寂しさであなたの心が壊れてしまわぬよう方策を取るべきである。

セックスが好きな女性


「言うのは恥ずかしいんだけど、私と彼とは体の相性がバツグン。彼に抱かれていると本当に幸せだし“もうこれなしじゃいられない”って思うくらい……。でも、そんな彼がキャリアアップのために仕事を辞めて留学することになってしまった。『俺のこと好きならちゃんと待ってられるよね。帰ってきたら一緒になろう!』って映画みたいな別れ方をしたけど、3年ものあいだ彼の体ナシで過ごすなんて私にはムリだった……。彼も結局はそうだったみたいで、互いに浮気してしまい……自然消滅。私みたいなセックス依存症に遠距離なんて向いてないと痛感した」(30代・商社)

……逆に言えば“淡白な女性は遠距離恋愛に向く”ということになる。
相手との性的接触を必要不可欠とする女性はいくら時代が進歩しようが、画面上でやりとりされるメッセージだけでは満足できなくなる。遠距離でも年に何度か会えるのならばまだ良いが、このケースのように独身者同士で「距離が離れすぎていて年に一度会えるか会えないか」の状況で互いに貞操を守れ! というのも酷な話。
“目の前の者しか愛せない”というのはごく自然なことであり、決して悪いというワケではない。

「遠距離恋愛には向かない女」は非情ではない?“会えない彼氏より近場の男!”


一昔前、恋人たちが連絡を取る手段は手紙や電話しかなかった。その当時の遠距離恋愛カップルが現代の通信事情を眺めれば、うらやましさで「なんて贅沢な!」と目をまわすかもしれない。

けれどいくらメールでやりとりができようが、スマホやアプリが発達し、SNSで相手の行動や近況を把握できようが、そこに“ぬくもり”はない。
画面上で相手の存在を確かめられても彼の体温は感じられないのだ。
“文字上のやりとり”だけで「仕方ない」と割り切れない人には“遠距離恋愛”には不向きともいえる。
彼の“肌”や“匂い”に執着する女性は、遠距離恋愛は避けたほうが賢明だろう。
しっかり抱き締められなければ満足できない、彼の肌に密着して安心感を得たい……。そういう“恋愛における本能的な部分”“直接触れるという行為”を重視する女性にとっては、彼からいくら毎日メッセージが届こうとも満たされない思いに苛まされるのだ。

「彼のことを本当に愛しているなら耐えられるはず……」
「距離が離れたくらいで気持ちが冷めるなんて……」

……そんな風に我慢したり、自分を責める必要はどこにもない。遠距離恋愛をきちんと成就させたカップルはそれはそれで尊いが、「遠距離恋愛脱落者」が非情な人間というワケではない。

“たとえ会えなくとも、そばにいられなくとも、ずっと相手を想うのが本当の恋”……という恋愛美学的傾向は根強くあるが、いつも隣にいられない人よりも身近な人に情が移るのは当たり前のことである。
“遠くの親類より近くの他人”とはよく言ったもので
(※血の繋がっている親類であっても、遠く離れて暮らしていれば行き来も少なくなり、情も通わなくなるもので、万が一急を要する出来事があった場合に助けられることはない。
赤の他人であっても、自分の近くにいる人のほうが、かえって力になってくれるということ)
いざというときは近くにいる人間の方が頼りになるのだ。

そう、”会えない彼氏なんかよりイザという時そばに居てくれる男”と言い換えることもできる。

大切なのは 近場だろうが遠距離だろうが自分に“不向きな恋愛”をしないことではないだろうか。
あなたに合った「恋の形」をどうか見定めてほしい。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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