「友情」と「恋愛」は別なの? 仲が良い男性の“本命”になれない原因は

発言小町に「年下男性 片思い 男性心理がわかりません」という投稿が寄せられました。トピ主さんは、6歳年下の男性に片思いをしています。二人は非常に仲が良く、彼はトピ主さんのことを「職場で一番尊敬している」「弱みを見せられる」と言うものの、好きな女性は別にいるとか。

トピ主さんは過去にも同じような関係になったことが何度かあり、「いつも本命になれず悩んでいる」と心境を吐露。「男性は好きになる相手と、何でも話せて一緒に笑えて弱みを見せられる相手は別なのか」「どうしたら本命側になれるのか」とアドバイスを求めています。

目次

「友情」と「恋愛」を区別している男性もいる!?


「男性は好きになる相手と、何でも話せて弱みを見せられる相手は別なのか」とのことですが、そういう人も、確かにいますね。親友とも呼べる仲の良い女性がいて、二人きりで頻繁に行動するし、大事な話をするなど信頼もしあっている。でも、あくまで“惚れて”いるのは、別の本命の相手だと言う――。お互いが恋愛関係への発展を望まず、そして恋人が過剰に嫉妬してこないなどの条件が揃えば、こうした関係が成り立つことは可能だと思います。

「何でも話せる女性」と「惚れる女性」は、なぜ“別”なのか。男性は「異性の好み」や「理想の型(タイプ)」を強く持っている人が比較的多いですが、そうした傾向が関係しているのかもしれません。母親や初恋の相手などをモチーフに、男性の脳内には「自分はこういう人が好きだ」という情報があり、それと似たタイプの人と出会うと、“女性として”惹かれてしまう。おそらく彼が今好きな相手は、「彼のタイプにぴったり当てはまる女性」だったのではないでしょうか。

あるいは、彼が「こんな女性、出会ったことがない!」という感動や衝撃を感じて、彼女自身が“理想の型”になってしまったのかもしれません。彼は彼女に対し、別人のようにかっこつけた感じで接し、自分から遊びやご飯に誘っているそうですね。自分が惚れ込んだ女性のことは、まるで“自分で見つけた宝物”のように特別に大事にするのも、男性によく見られる特徴だと思います。

とはいえ、世の中が皆そうした男性ばかり、というわけではありません。好みのタイプが特になく、相手の人格をじっくりと見てから好きになっていく男性もいますし、女性に一途に思われることで「この人を大事にしよう」と愛情を抱くようになる場合もあります。彼の恋愛傾向がどうであるかは、過去の恋愛話を詳しく聞いてみると少し理解できるかもしれませんね。

チャンスがないわけではない。でも「ひたすら待つ」のは辛いかも…


彼は現状のところ、トピ主さんのことを“友人として”大好きな様子。「何でも話せて、一緒に笑えて弱みを見せられる関係」がいずれ恋愛感情に変わっていくケースも、まったくないわけではありません。たとえ恋愛感情が一度も芽生えなくても、「誰よりも信頼できて、一緒にいるのが心地いい相手」だと気付き、タイミングが合えば結婚していく例もあります。

ただ、今の彼は好きな人がいる状況ですし、今すぐ進展したいとなると難しいでしょう。友情から結ばれていくのは何年もかかっているケースが多いです。進展を期待しながら片思いをひたすら続けていくには、相当の精神力と信念が必要ですし、多くの時間を費やして「やっぱりダメだった」となる可能性もあります。片思いを続けるならば、人生設計もあわせて考え、「いつどの時点で諦めるか」は決めておいてもいいかもしれませんね。

「好きな彼と、友達として仲良くするのはもうつらい」と思うならば、そして彼への思いをきっぱり断ち切りたいと思うならば、「友人付き合いもやめる」のが最良の選択だと思います。「いや、友達としては大事にしていきたい」と思うならば、友人としての関係を続ける選択ももちろんあります。彼のことはきっぱり諦めた上で、時々ご飯したり、相談相手になってもらったり、それはそれで有意義な関係を築けることもあるでしょう。あるいは、彼と今ほど仲良くするのはやめ、程よい距離感で接しつつ、少しずつ心を切り替えながら別の男性を探す――という選択もあります。器用にできるならば、それが一番やりやすい方法かもしれません。

「自分だけ相手を好きになる関係」から抜け出すためには?


「いつも本命になれず悩んでいる」というトピ主さん。「この構図をいい加減抜け出したい」とのことですが、「自分だけ相手を好きになってしまう関係」にならないためには、どんなポイントがあるのでしょうか。3つ、ご紹介します。

1.本気で心に誓う


まずは、「私は愛し愛される関係が欲しいんだ」「きちんと付き合えない男性なら要らない」と本気で心に誓うことです。投稿には「都合のいい女感」という言葉も見られますが、そういう扱いに自ら甘んじてしまうと、本命になるのはなかなか難しいです。今の彼にも少し思わせぶりな言動があるようですが、上記の願いが叶うことを“本気で”目指すならば、自分が望まない関係になってしまったときは、どんなに好きでも強い心で相手から離れることも必要ですよね? ここで正しい選択ができるようになると、得られる関係は自ずと変わってくるでしょう。

2.体の関係を急がない


続いては定番の意見ですが、身体の関係を急がないことです。トピ主さんは過去に「浮気相手」になったこともあるそうですね。女性は身体の関係を持つと、相手への情が増していってしまう方が少なくありません。しかし男性はそうではない。自分だけ好きになってしまう関係をやめたいならば、男性の愛情が不確かな段階で身体の関係を持つのは控えたほうがベターでしょう。

3.進展を焦らない


最後に、進展を焦らないこともポイントです。投稿には「距離感が早い段階でなくなってしまうような感じは多々あります」という一文も見られますが、男女関係では、「早く仲良くなりたい!」と一方的に進展を急ぎすぎると、現状に満たされていない感じや飢餓感が漂い、相手を魅了しづらくなるのは事実です。そして女性側が頑張りすぎると、男性側は努力して距離を縮めていく必要がなくなるので、「恋愛の手応えが感じられない、いまいち気持ちが盛り上がらない」なんていう人もいます。自分から好意を示すのは悪いことではないですが、仲を深めるステップは焦らず、相手のペースも見ながら一歩ずつ関係を深めていくよう、心がけてみてはいかがでしょうか。

人に尊敬され、好かれるような素晴らしい人間性を持っているトピ主さん。恋愛にはならずとも、そうして認められたことはマイナスに捉えず、ぜひ自信にしていってくださいね。友情と恋愛はどちらも大切なものですが、片方が恋愛を求めてしまうと、友情が成り立たくなるのは事実です。

「彼とはいい関係を築けたけど、私の望む関係にはなれなかった。私は本命になれる恋愛がしたいから、本気の恋愛感情を抱きあえる相手を探しにいかなくちゃ――」。ほかならぬ自分自身のために、そんなふうに気持ちを前に進めていって欲しいなと思います。本命になれる恋愛ができるといいですね。応援しています。

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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