「孤独=さびしい」って誰が決めたの? 大人の女性に近づく、ひとり時間の楽しみ方【漫画】

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「おひとりさま」や「ぼっち」という言葉は、使う人や場合によって否定的な意味になったり肯定的になったりします。一人が似合う女性はとても魅力的ですが、日本ではまだまだネガティブなイメージがあるのも事実。これもこの国の集団教育のたまものでしょうか。

もちろん一人よりも二人、二人よりも三人以上で共有した方が楽しいことは、たくさんあります。ただ、何がなんでも人といっしょにいたがる人を見ると、「そこまでして避けたい孤独の正体って何なのだろう」と思います。たいして仲良くない人といっしょにいることの方が、気を使って消耗するのではないかしら。

なぜそんなにも孤独を怖れるのか。ひとつには、見栄の問題があると思うのです。
友達がいなさそうに見えるとか、ひとりでは侘びしそうに見えるとかで、ひとりゴハンを避けるケース。高級フレンチなどであるなら話は別ですが、人はそこまで他人のことを気にしちゃいません。
もうひとつは、寂しさの問題。これは誰にでも備わっている心の穴のようなもので、人によってその穴の大小の違いはあるでしょう。さまざまな文化は、まさにこの心の穴を埋めるために発展してきたとも言えます。休日にひとりでいられない等の孤独に弱い心理は、自分の心の穴を直視したくないところからきているのだと思います。あとは自己肯定感、動物的本能等もからんでくると思いますが、ここでは掘り下げることはやめておきます。

ひとりの時間は思い切って過ごしてみれば、案外楽しいものです。
たとえば本や映画に触れることで豊かな感性やものの見方を育てたりだとか、何かを作ることでほんとうに好きな世界や眠っていた才能を発見したりだとか、その週の出来事をふり返ることで未来の行動の指針が見えてきたりだとか、いろいろです。アタマをからっぽにして全身をマッサージするのもいいし(自分のカラダとの対話です!)、目的もなく散歩することで、何か面白い発見をすることもあるでしょう。ひとりを楽しむことは確実に人生を豊かにしますし、人間を成長させてくれます。

ひとりゴハンについては慣れの問題も大きいので、自分が行ったことのある中でリラックスできそうなお店に、一度ひとりで行ってみてはいかがでしょうか。意外に簡単で、思ったよりもひとり仲間がいることにも気づくでしょう。

20代前半くらいまでは孤独が苦手でもいいのです。でも大人になればなるほど、ひとりで何かをしなければいけない場面は増えていきますよね。そのときにうろたえないためにも、そしてかまってオーラを出して周りの人から煙たがられないためにも、孤独力をつけることは大事です。
こんなことを書きつつ、筆者はひとり旅だけは苦手ですが、自分のペースで心ゆくまで楽しめるひとり映画やひとり美術館はやめられません。
(アオノミサコ)

この記事を書いたライター

アオノミサコ
イラストレーター・漫画家。美容から神事、ディープスポット巡り等の漫画やコラムを執筆。著書『わがままセラピー入門』(KADOKAWA)が販売中。

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