男としてなんて見ていないから大丈夫! 果たして“男と女の友情”とは成り立つのか?

あなたに今“男友達”はいるだろうか?
または仲の良い異性の友人が過去存在しただろうか?
そこで周囲が抱く疑問はコレだ!

「……男と女の友情って、ホントにアリ?」

男性が草食化した影響もあいまって男女の立ち位置が曖昧になり、互いの垣根がなくなり、男友達が作りやすくなったともいえる現代。

「男として構えなくなって話しやすい」「ふたりきりでも意識しない」という声も上がる中、一方で「友達だと思ってたのに、いつの間にか好きになっちゃった……」という悩みが生じる場合もある。果たして男と女の友情は成り立つのだろうか?
今回はそれを探ってみよう。

目次

成り立つ派……「むしろ男友達の方が同性より信頼できる!」


・「女同士っていくら仲良くてもビミョーなマウンティングをされる。結婚したとか彼氏ができたとか、仕事がうまくいってるとか起業したとか……。境遇や生活が変わるたび『な~んだ、友達だと思ってたのに……』なんてことを経験してる女性は多いと思う。その点、男性相手ならそんな悲劇もなくてラク!! 完全に恋愛感情のない相手なら、彼が結婚しようが浮気しようが恋愛しようが『ふ~ん。で、どんな人?』で済ませられるし、仕事の話なら断然男性の方が的確なアドバイスをくれるしね。私は友人にするなら異性派だな」(30代・マスコミ)

――「女の友情は境遇が変わるたびリセットされる」という事実。「状況が変われば(転職や結婚・出産、引っ越し等で)簡単にヒビが入るもの」という“ハムより薄い女の友情”にうなずく人も多いことだろう。
独身同士で楽しくつるんでいたのに、誰かひとりが結婚した途端その子だけ疎遠になった、あるいは顔を出しても何となく気まずいムードが漂ってしまう……なんてよくあるパターンだ。その点、異性相手ならば競争本能やマウンティング行為など働かずお互いストレスフリー!!
それに男性だって男同士なら「アイツには負けたくない!」という感情もあるだろうが、女相手ならそんな気持ちも働かない……というワケ。
特に仕事の話や大事な相談ごとは“やっかみがないぶん”男性ならばきっと包み隠さずあなたのプラスになる有益な情報やネタを提供してくれるハズだ。

成り立たない派……「どっちかに恋人ができるとムリ!!」


・「私には男の幼馴染がいる。お互いずっと地元で育ってきて親同士も知り合い。なんの遠慮もない仲だから、男だの女だの意識したことはないけど……。彼に恋人ができてからやっぱり関係が変わっちゃった。彼女がいるのに以前と変わらず私と普通に飲みに出ようとする彼に相手の女がブチ切れちゃって『あの人にはもう近寄らないで!!』って電話がかかってきたり、なにもないのに疑われて泣かれたり……で、もうほとほと疲れた。結局私の方から『いまの彼女を大切にしなよ』って彼を遠ざけて、幼い頃から今までに及ぶ長い友情に終止符を打った。気楽でなんでも話せる男友達を失ったのは残念だし寂しいけど、彼女の気持ちも少しは分かるから仕方ないかな……」(30代・メーカー)

――「男女の友情はムリ派」の中で多かった意見がこちら。そう、考えてみよう。自分の彼氏があなたという彼女がいるにも関わらず、「アイツはタダの友達だから」「男だの女だの意識したことはないし、何か起こることなどないから」といって“女友達”と遊びに行ってしまったらどうだろう? 心穏やかでいられるだろうか。
「しょせんは男と女なんだから、なにが起こるかわからない……」と警戒し疑ってしまうのが本能というもの。
“性”が関わっているぶんだけ男女間の友情は“相手に彼氏彼女ができた場合”には非常に難しいものであるのだ。

“彼を完全に男としてみていない、自分は女として見られていない”ときに、男女の友情は成立する



「男と女の友情」はとてもデリケートな問題をはらむ。

・「私は友達だと思ってたのに、ある日彼の部屋に遊びに行ったら突然襲われそうになった。『ずっと好きだった』とか言われたけど私はぜんぜんそんな風にみていなかったし、彼を友達だと信じてたからすごく傷ついた……」(20代・匿名希望)

という悲劇的なエピソードが、男女の友人関係の危うさをあらわしているだろう。あなたが彼に対して1ミリでも「恋愛感情っぽいもの」を抱いていれば、彼に恋人ができたときあなたは傷つくだろう。
逆にあなたの方には全くその気がないのに、彼にふと魔が刺してあなたを“女”として見てしまったとき、このような事件は繰り返される恐れがあるのだ。

「私は彼を異性として見ていないし、彼が誰と結婚しようとぜんぜん平気」
「アイツがどんな男と寝ても、俺は心動かされないしむしろ祝福したくなる」

――性別の異なるふたりが互いに対してこう言い切れる場合でない限り、“男女の友情”はいつだって先行き不透明だ。
いつ相手が「ただの男」になるか、自分が「女に変わるか」わからないのである。

「むしろ彼とそうなっても構わない」と体の関係が生じてもそれを割り切れる女性や、あるいは相手が求めてきても自分を律しきれるような精神的に凛とした女性でない限り、「男と女の友情」をもてあそぶのは危険なシロモノといえるのかもしれない。

いっそお互いのセックスライフをあけすけに語れるくらいのさばけた関係ならば、男友達との間違いは生じないだろう。

あなたは自分が「男女の友情」向きの人間なのかそうでないのか……「男友達と万が一寝たとしても」その後、うまく立ち回れるのか……、そこのところを見定めて“男友達”との関係を築いてほしい。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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