愛されモテテクの塊! ちょっとした色っぽさを演出するコツ8つ

歌舞伎の女方(おんながた)といえば、実物の女子をも超える独特の色気を持っているイメージがありますよね。可憐な乙女から熟女、おばあちゃんまで男性が全て演じるためにきわめられた工夫の数々には、女子のモテテクにも応用できるポイントが。

読んですぐに試せるポイントとして8この方法をご紹介します!

目次

1.きゅっと閉じた足元◇ヒザに紙をはさんで歩くイメージで


疲れているとついついユル〜ッと開いてしまいがちな、ヒザから下の足元。歩き方の修行ではよく「ヒザとヒザの間に挟んだ紙が落ちないように」といわれます。そのイメージをたびたび思い出して心がけると◎ 内モモが鍛えられれば、自然と美しい足元を保てるように。

2.べったり触らない◇モテテクの鉄板ボディタッチも上品に


小悪魔テクニック本によく出てくる、男性へのボディタッチ。女方を見ていると、相手を押しとどめるようなときも、直接体に触れるのは指先でチョンと軽くだけで深い想いを伝える様子が。最小限の腕力で想像力をくすぐる控えめモードがオススメ。

3.肩を下げる◇好きな人にスキを見せて


女方は美しい「なで肩」が魅力的ですが、よく観客に見せる側の肩をさらに落とすことで、たおやかさを出しています。自分をキレイに見せたい男性の側に、ちょっと肩を落としてみましょう。

4.目と鼻でしゃべる◇峰不二子方式の吐息混ぜ効果


高い声の若い役だけでなく、年増でもなぜか色っぽい女方のセリフ。盗めない芸ももちろんありますが、すぐ試せる方法が。話すとき、同時に目と鼻からも息をもらすようにしてみましょう。目から息は出ないのですが、そう意識することで平面的な声が変化、いつもより上品な雰囲気がかもしだせます。

5.ほほえんで息をもらす◇止まっていても目が離せない


いわゆる、目が合ったときにちょっとほほえむ、というアピール方法。このさいも、鼻や目からかすかに息をもらすようにすると、表情もやわらかくなって◎

6.物を大事に扱う◇無意識に連想を誘って


お茶を飲む、鏡を見る……ごく日常の動作をしている女方の色気にハッとさせられる瞬間があります。赤ちゃんの指に触れるように道具を触ることで、手のやわらかさを想像させます。キーボードをたたいているだけで「あんな手で触れられてみたい」と思わせたら勝ち!

7.顔を見せながら隠れる◇いやよいやよも好きのうち


マスクをしていると何割増しかで美人に見える、という説があるように、隠すことで想像力をかきたてるテクニックってありますよね。恥じらうとき、女方は相手役から隠れるポーズはしながらも顔はそむけず、お客さんに恥じらいの表情を見せ続けます。女子が恥ずかしがる様子は多くの男子の好物。ちゃんと表情をキャッチさせてあげるとさらにスキが生まれます。

8.背中を見せる◇あえて見ないことで見せる


前から見てももちろん美しい女方ですが、後ろ姿にも同じくらいうっとりしてしまうもの。また、背中を見せられているときは、安心して一方的に相手を見つめることができます。気になる人に、ちょっと意識的に背中を見せるのもアピール法の一つです。

女よりも女らしくなろうとしてきた女方の工夫から、逆輸入方式でモテ小技をピックアップしてみました。百聞は一見にしかず、チャンスがあればぜひ、女子力ウォッチに歌舞伎を見に出かけてみるのもオススメです!
(由井妙)

<出典>
安田文吉『歌舞伎入門』(1995年10月、株式会社おうふう)
『別冊太陽 歌舞伎図鑑』(1992年1月、株式会社平凡社)

この記事を書いたライター

由井妙
名古屋出身のフリーライター。坂東芙三次の名で、女優、日本舞踊家として活動している。おいしいもの大好き、運動は大のニガテ、ゆるめのダイエット情報が大好物。生活をより豊かに、楽しめる情報を紹介してい来ます。

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