手軽に週末デトックス! おなかいっぱい食べられる塩抜きダイエット法

仕事や付き合いで、平日はどうしてもダイエット重視の食事がむずかしい……という人にこそオススメしたいのが、食べる量じたいは減らすことなく、めんどうな計算も要らない「塩抜き」です。

体内の余計な塩分を抜くことで、むくみを解消。そのメカニズムとカンタンな方法を見ていきましょう!

目次

塩を抜くとどうしてダイエットになるの?


現代の食生活では、1日の必要量を大きく上回る塩分を摂取しがち。人間の体には、塩分濃度が高くなってくると、ちょうどよいバランスに戻そうとして水分をためこむはたらきがあります。これが、いわゆる「むくみ」の原因に。

この状態では血流もとどこおり、代謝も落ちてしまいます。余計な水分でふくれあがっている体をスッキリさせ、痩せやすい循環にもっていくのが、「塩抜き」の目的です。

また、塩分には食欲を増進させるはたらきも。抜いて食事することで、少量で満足しやすいという効果もあります。

塩抜きダイエットの3大原則を知ろう!


1.文字どおり「塩抜き」+加工食品抜きで


ごはんや間食で、お塩を食べないのが基本。食塩・しょうゆ・味噌・白だし・めんつゆ・ソース・ドレッシング・マヨネーズ・ケチャップなどの調味料は避けて。

そしてじつは、ちくわ・かまぼこや、ハム・ベーコン・ソーセージなどの加工食品も、食塩をふくむことが多いのでNG。甘い系のお菓子やドライフルーツ、ナッツなども、よくよく原材料をチェックすると、意外とふくまれているケースがあるので要注意!

一方、お酢やレモン汁・コショウやカレー粉・バジルやローズマリーなどのハーブ類など、使ってもOKな調味料もじつは豊富。オリーブオイル・ココナツオイル・ごま油などの香りや、ハチミツ・シナモンなどの甘みも活用して◎

2.体から塩を出してくれるカリウムを摂ろう


カリウムには、体内でナトリウムを運搬して排出をうながすはたらきがあります。塩抜きダイエットのさいは、塩分の摂取を抑えるとともに、体内にたまった塩分を極力外に出すことも並行したいところ。

バナナ・キウイ・リンゴ・ナシなどのフルーツ、アボカド・パセリ・サツマイモ・ホウレンソウなどの野菜やキノコ類を、積極的にメニューに取り入れましょう。トウモロコシ茶や食塩無添加のトマトジュースを飲むのもオススメ!

3.週末1日〜効果アリ!インドアな日に行おう


行うのは週末の1日でも、できる場合は2日間行ってもOK◎ ここで注意したいのが、「塩抜き」は、どちらかというとノンビリ過ごす日に決行したいということ。

塩味のついたものを徹底的に避けたとしても、食品には微量の塩分がふくまれています。また、いま排出しようとしている余計な塩分も体内にはすでにあるため、1〜2日のあいだに塩分不足で体調不良を起こすことは、まずありません。ただし、高温の場所にいたり激しい運動をしたりすることで大量の汗をかくと、塩分が体外へ一気に出てしまい、一時的に不足することも。

「塩抜き」を行っているときに汗だくになるようなことをするのは、体への負担となって危険。激しく動く予定が入っている日には、ムリに行わないようにしましょう!

「塩抜き」を行った翌日は、なるべく急激に塩分を摂ることを避けて。味覚も塩気に敏感になっていることが多いため、日常の食事での味付けを見直すキッカケにも。素材そのものの味わいを大切にしながら、塩分ひかえめの習慣づくりもあわせて楽しんでみましょう!
(由井妙)

<出典>
『日経ヘルス11月号』(2015年10月、日経BP社)

この記事を書いたライター

由井妙
名古屋出身のフリーライター。坂東芙三次の名で、女優、日本舞踊家として活動している。おいしいもの大好き、運動は大のニガテ、ゆるめのダイエット情報が大好物。生活をより豊かに、楽しめる情報を紹介してい来ます。

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