酔っ払った男性からの告白、大人女子の対応法は?

酔っ払った男性からの告白、大人女子の対応法は?の1枚目の画像

発言小町に「酔っている時に告白され、その後」という投稿が寄せられました。男女数名のグループで海へ行った際、酔った状態の男性に「俺と付き合ってよ」と告白されたトピ主さん。初めは受け流していたそうですが、彼は「酔ってるけど本気」「真剣に言ってる」「ちゃんと結婚を前提に付き合って欲しい」と何度も言ってきたため、最終的には告白を承諾したそうです。

解散直後にも彼からLINEが来たので、「昨日は酔ってたみたいだけど告白は本気に捉えていいの?」と聞いてみたところ、「前向きによろしく」との返事。しかしトピ主さんはその一文に納得がいかず、「結局本気ではなく、はぐらかされているのでは?」と疑心暗鬼になってしまいました。

目次

彼の真意を尋ねて気付けたのは、2つのポイント


「彼のことは元から好印象だった」というトピ主さん。「本気ならお付き合いしたいと思っている」とのこと、告白はとてもうれしい出来事だったようですね。しかし「もし私が逆の状況だったら(本気かと聞かれたら)『本気だよ』とはっきり言うと思う」とのことで、「前向きによろしく」という返事が引っかかり、彼を信じきれないでいます。

たしかに「前向きによろしく」という言葉は、さまざまな解釈ができます。「前向きに付き合ってほしい」というポジティブな意味にも取れますし、「直球で聞かれて、恥ずかしくて照れているだけ」とも解釈できます。彼もお酒のことを反省していて、「次会ったときにあらためて告白し直そう」なんて思っている可能性だって考えられるでしょう。ネガティブに推測するなら、「酔って大袈裟に口説きすぎたと感じ、少しブレーキをかけている」という解釈もできそうですし、「お酒のノリで口説いてしまったものの、本気ではなかったのではぐらかしている」のかもしれません。

このようにいろいろな解釈ができてしまうのは、「LINEで重要なことを聞いてしまったから」であり、「彼の人格をまだよく知らないから」でしょう。世の中には「お酒を飲まずに告白なんかできないシャイな人」もいれば、「酔うと適当な発言をしがちになる人」もいますが、彼はどちらのタイプなのか予測すらできない。それは結局、「結婚を前提に……と告白されるほど、知り合ってから長くない」という記述にもあるとおり、トピ主さん自身が彼の人柄をまだ測りかねているからですよね。「二人の関係はまだ始まったばかり」という事実がわかっただけでも、収穫ではないでしょうか。

「大事なことはLINEで聞かないようにしよう」という教訓も得られましたよね。文字だけでは、相手の表情や声の調子などもわかりません。面と向かって聞いていれば、彼の本音ももう少し感じ取れるものがあったでしょうし、「こちらがどのくらい真剣に尋ねているか」も自然に伝わります。彼からLINEが来た際にシンプルに次の約束をし、「次会ったら面と向かって聞いてみよう!」と心づもりをしておけば、このように会えない間、もんもんと悩まなくて済んだはず。

LINEやメールなどは直接聞きにくいような内容も送りやすいですが、こちらがリスクを避けている分、相手の本音も引き出しにくい……ということは覚えておきましょう。

相手が曖昧ならば、こちらも焦らず“判断しない”のが吉!


投稿からは、とにかく「彼が自分に対して本気かどうか」を至急はっきりさせたい、そんな気持ちが伝わってきます。「もし本気に捉えていいのであれば、お付き合いしたいと思っている」とのことですし、気になる彼の気持ちが知りたいのは当然です。当然なのですが、はやる気持ちはまだできるだけおさえるよう意識しておいたほうが、トピ主さんにとってプラスではないかなと思います。

BBQを抜け出して二人きりでBARにいき、酔っているとはいえかなりストレートな告白をした。彼がトピ主さんに対して、何かしらの好感を持っているのは確かでしょう。翌日にも「早くまた会いたい」と連絡があったものの、交際に関しては明言をしなかった。照れているだけなのか、はぐらかしているのか、怖気づいたのか。彼の真意がまだわからないならば、こちらも「まだ判断しない」のがベストではないでしょうか。

人の気持ちは日々揺れるものです。傍目には“ラブラブ”に見えるカップルや夫婦だって、24時間365日、相手に対して全く同じ気持ちというわけではないでしょう。知り合って間もない相手ならばなおさら、「好きかも! いや、そうじゃないのかも……」なんて自分の気持ちがはっきりしない瞬間も多々あるものです。

そんなときに、あまり白黒を迫りすぎると成就しそうだった関係をダメにしてしまうことも。「彼とうまくいくかは五分五分」「100%本気だとわかるまで様子見をしよう」程度に考えていたほうが、結果的によい流れが生まれやすいように思います。「彼が本気かどうか」は他の誰でもなくトピ主さん自身が判断していくしかないことですし、まだ判断材料がそろわないならば、「今後、接するなかで見ていこう」と長期的な視点を持って彼と向き合ってみてはいかがでしょうか。

“彼に次会った時はこうしよう”と決めて、長時間悩まないようにしよう


「どうしてもネガティブに捉えてしまう」というトピ主さん。しかし長時間悩むほど、彼にとらわれる気持ちは余計に膨らんでしまうだけ。酔っぱらっての告白が納得いかないならば、次回直接「本気で付き合いたいなら、シラフのときにもう一度言って!」と伝えればいい。「LINEで『本気だよ』と言ってほしかった」と思うならば、次会った際にそう言ってみればいい。そう心づもりをしておけば、少し気分も楽になるのではないでしょうか。

望むような結果になるかどうかは、神様にもわからないこと。それならば今は気持ちを楽にして、“そのとき”を待ったほうがいいと思いませんか? 疑心暗鬼になり続けていたら、トピ主さんの表情は曇り、自分の魅力がすり減るばかりです。「彼の気持ちが本気だったらいいな」と願いつつも、「でもまだわからないから、あまり舞い上がらないようにしておこう」というくらいに、心のコントロールに努めてみましょう。

「私に本気じゃない男性はいらない!」と思うならば、まだスイッチを入れないでおくといいと思いますよ。彼と望む結果にならなかったとしても、「なーんだ、残念だったな」「本気じゃないなら、他の人を探そうっと!」と明るく言えるくらいに……。
あるいは「彼の気持ちがどうあれ、私は彼が好き」と思うならば、次会ったときにそう伝えてみるのもひとつです。そのときの反応を見れば、彼の本気度もある程度わかるでしょうし、たとえ今はまだ100%の気持ちではなくても、今後仲良くしていくなかで彼の気持ちが育っていく可能性も十分にあるでしょう。

「焦らず急がず、気持ちも関係も少しずつ育てていこう」。そんな“余裕”を意識することが、きっとトピ主さんを助けてくれることと思います。ともあれ、気になる男性に告白を受けて、うれしいことでしたね。これからよい展開となっていくことを、ささやかながら応援しています。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

関連記事