LINEよりも伝わる"電話"で恋人とのマンネリ解消できるかも

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知り合いの女子大学生と話していたときのこと。
「うちの兄が毎日彼女と電話してて、声が響いて眠れないんです……」と困った顔で話すので、びっくりしてしまいました。

「LINEじゃなくて、わざわざ電話?」 

LINEが圧倒的な連絡ツールとして広まり、カップル同士のコミュニケーションの手段もLINEに一本化されつつあるこのご時世。彼女のお兄さんは毎日電話で恋人とコミュニケーションをとっているというのです。

目次

恋人との連絡手段は“電話”がスタンダードだった


そもそも今のように、携帯電話がここまで普及する前の頃、恋人と連絡をとりたいときは電話しかありませんでした。それも家の電話なので、親が出たらどうしよう、彼女に代わってくれるだろうか? とハラハラしながら勇気を出して電話をかけたものでした。

そんな時代を経て、今は一人一台携帯電話を持ち、さらにはリアルタイムでチャットのようにやり取りをする時代。「電話での音声会話」は恋愛において廃れたもの、と思っていました。ですが一部の人にとってはいまだに電話は重要なコミュニケーションの手段のようなのです。

今、あえて電話にこだわるポイントはなんなのでしょうか?

電話をすると恋人を身近に感じ安心する


というわけで、実際によく電話をするというカップルに電話の良さについていろいろ聞いてみたところ、まず挙げられたのが「相手の声を聞くことによる安心感」でした。

文章のみのLINEだと、文字を打っている相手の顔が見えず少し不安が残ります。一方で、電話は声を聞きたいその相手が電話口にいる、本人であるという安心感が得られ、良いのだそうです。電話で語られる言葉は文章よりも説得力があり、そしてホンモノ感があります。恋人にとってそれは大切なポイントなのかもしれません。

“電話をしながら一緒に何かする”という共通の時間がカップルにとって重要!


話を聞いたカップルの中には、「電話をしながら同じテレビ番組を見る」と話す人たちがいました。家が遠かったり、お互い実家同士のカップルにとって、「一緒にテレビを見る」という何気ない行為が実は貴重! 同じテレビ番組を見ながら一緒に笑い、ああだこうだと言いながら電話をする時間は、「一緒に時間を使っている」感があるのだとか。あたかも隣に相手がいるかのようなリアル感は、電話でしか味わえないものなのでしょう。

電話は音から伝わる情報が多いため、浮気防止にも?


彼氏が恋人にはLINEで「もう家についたよ~」と送っておきながら、実は女の子との飲み会にいっていた、というのはよく聞く”あるある”です。

文章は伝える情報量が少なく、平気でウソが言えてしまうもの。ですが、電話であれば電話口から漏れて聞こえるがやがやした音や車の音、酔っ払ったような相手の口調など、「音」から伝わる情報がとても濃いわけです。

つまり、電話だとウソをつくのはとても難しい。だからこそ、相手が「浮気していない」「今まさに自分との会話に時間を使ってくれている」という確信を得ることができるのです。それは他のツールでは得られない安心感というわけ。こんな意図で電話にこだわるカップルもいるのだとか。

いつの時代も、相手の声を聞き、相手を近くに感じられる喜びは恋愛にとって欠かせないもの。好きな人とLINEでしかやりとりしてないというあなた。ぜひ「電話」の魅力を再発見してみてはどうでしょうか?
(五百田達成)

この記事を書いたライター

五百田達成
作家・心理カウンセラー。「男女コミュニケーション」「きょうだい型性格分析」「ことばと伝え方とSNS」をテーマに執筆・講演。35万部を超える「察しない男 説明しない女」シリーズほか著書多数。

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