”ケンカするほど仲がいい”カップルが実践しているケンカの作法

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「ケンカするほど仲がいい」とはよく言われることでも、それは互いが言いたいことをストレートに吐き出し言い争ったとしても関係が崩れなければのハナシ。たとえ派手なケンカをしたって、その後も二人の関係が続き、さらにラブラブ度が増せばなんの問題もない。
しかしたいていの場合、血縁関係にない人間同士のケンカというのはなんでも言いたい放題で罵り合ってしまったら修復不可能……互いにしこりやわだかまりが残るのが普通。

男女が付き合っていれば当然意見が食い違いぶつかり合うこともあるだろうが、男女の関係を継続するには“ケンカの仕方にも流儀”があるのだ

今日は正しいケンカの仕方をまとめてみたので、あなたが彼とケンカするときは利用してみて欲しい。

目次

感情的になったら、いったん冷静になってみる


・「私は過去の経験から“なんであんなこと言っちゃったんだろう”と思うことが多い。感情に支配されている時はパニック状態だからロクなことを考えられないし、余計なことまで口走っちゃうから必ず後で後悔することになる……。その後悔がもうイヤだから、最近は自分で自分を制する努力をしている(笑)。『あ、言い合いになりそう』『このままじゃマズイな』と思ったら、いったん深呼吸して落ち着かせる。呼吸は自律神経を整えたり心を静める効果があるみたい」(30代・フラワーアレンジメント)

――ケンカの際、女性によくありがちなのが感情的になりすぎてしまうこと。女性が勢いにまかせて、おさえきれない感情をそのまま「ワーッ」と出してしまうと、男性はダンマリを決め込むかその場から逃げることを選ぶことになる。
仮にケンカの原因が男性側にあったとしても一方的にまくしてれられると“売り言葉に買い言葉”となり相手は反省するどころか開き直ってしまうことも。

加えて、頭に血がのぼったままで発言すると、本当は言いたくなかったことや言わない方が良かったことまで言ってしまい、根本のケンカから論点が“脱線する”ハメとなり他のことでやり合うことにも……。

不満はため込まず、小出しにする


・「私は彼から『お願いだから、小出しにしてね』って頼まれたことがある(笑)。好きな人にはイヤな風に思われたくないし、イチイチうるさい女だなんて思われたくなくて不満や文句をその場で飲み込んでしまって、ついつい限界までガマンしちゃうんだよねー。でもこれって女子には多いんじゃない? 困ったことに男子はそのガマンに気づかないから、女子がキレると突然爆発したと思ってすごく驚くみたいね」(20代・セラピスト)

・「私は相手に『あれっ?』て思うことや直して欲しいことなんかは気づいたらその都度言うようにしているし、早め早めに訴えるようにしている。でも相手がそれを聞き流してしまっていたり改善してくれない場合は、“ミーティング”を要請する(笑)」(30代・広報)

――男は女が爆発するとオロオロしてしまうもの。男性は女性にキレられるのも、わめかれるのも苦手……そして女性がなんで怒っているのかを推測するのも苦手な生き物。彼らからしたらそんなことで怒っているなんて思いもよらないものなのだ。

「私がこんな思いをしてるのに、なんて鈍感なの?」「なんで分からないの?」とイライラしてしまう女性も多いだろうが、推測が得意ではない男性には私の気持ちに気づいてもらう、察してもらうことは断念してちゃんと言葉で伝えるべきだ。

それに、不満はため込まず日頃から相手にぶつけておいたほうが鎮火は早いもの。
「この程度ならまっいっか~」「わたしが我慢すれば済むことだもんね」と“見て見ぬふり”をしても、その場で火種を消しておかないとあとで爆発することになる。女の日頃のうっぷんは、爆弾をかかえてるようなものなのだ。

昔のケンカは引っ張り出さない


・「ケンカが盛り上がると(笑)どうしても『あなた、あの時もそうだったよね』『こないだだってさ……』って過去のケンカを引き合いに出してまう。で、相手には『その話はもうとっくに終わったことだろ』『今のこととは関係ないだろ?』と逆ギレされる……」(30代・インテリア)

――女性のケンカは芋づる式!! しかし男性は「昔のことは済んだこと」「終わったことはなかったこと」……そう、一度謝ったことに対して掘り起こされることが大嫌い。女性が“過去帳”からネタを引っ張り出してくると、男性はただただコイツはケンカを吹っかけてきてると思うものなのだ。

ケンカのたびに過去を持ち出すと、言い争いがダラダラ続いてしまいケンカは平行線をたどる。結局、問題解決ができずにお互いに嫌な思いが残るだけとなる。

ケンカを中途半端で終わらせない


・「私には同棲している彼がいるんだけど……一緒に生活していると嫌でも毎日顔を合わせなきゃいけないから、たとえケンカしても長引かせたくなくて平気なふりをしていたの。ケンカしてもすぐに何事もなかったかのように普段通りにするように心がけていたんだけど、それがかえって良くなかったみたい。自分の気持ちをムリに押し込めていたら、体調を崩したり、胃の痛みが出たり……と体にきちゃって。本当はとことん喧嘩した方が体調崩さないんだなって分かったの。女性はストレスをためると体に出るからムリは良くないですよ~」(20代・製菓業)

――自分が言いたいことをすべて飲み込むのも、ケンカをなぁなぁで終わらせるのも、そのケンカをなかったコトにするのも、女性にとってはかなりシンドイもの。
自分が納得しないままに早めにケンカを切り上げると、かえってそのツケがあとに回ることも。それが体調に出ることもあれば、トコトン話し合わなかったせいで心のモヤモヤがいつまでも消えず……と、心身ともに良くないのである。

ケンカは無理矢理早く終わらせればいいというものではない。言い争いでなく、きちんとした話し合いをしなければ解決したことにはならない

たとえ彼が「この話もうやめよう」「もう、いいじゃないか」と言ってきても、それは問題を先送りしてるだけ……。一緒に生活していれば必ず同じことで衝突することになるものだ。
なので「あとで蒸し返したくないの」と提案してちゃんと向き合おう。

ケンカは攻撃の場ではなく問題解決の場


男女がケンカや口論に発展してしまうのは、それぞれが違う考えや意見を持っているからほかならない。
しかし、男女の正しいケンカのやり方は“その異なる意見”を相手に押し付けたり、ねじ伏せることではない。互いの言い分を聞き、それをすり合わせながらお互いにとってベストな解決ができるかどうかにかかっている。

男女のケンカは決して“自分を主張する場”や“相手を攻撃する場”などでなく、“互いの違う部分を発見する場”なのである。その違いを話し合い、問題解決していく場なのである。

「ケンカするほど仲のいいカップル」は、互いの違う部分と向き合いそれを認めているのである。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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