料理を取り分けるべきか迷ったら…モテテクにとらわれない考え方

料理を取り分けるべきか迷ったら…モテテクにとらわれない考え方の1枚目の画像

今週、Twitter上にて「女性が料理を取り分ける日本の慣習」について大きな議論が盛り上がっていました。飲み会や合コンになると「やっぱ……取り分けるべき!?」と迷った経験がある女性は多くいることでしょう。普段は気にしない人でも、目上の男性が多かったり女性が少ない場だったりすると、そうしなきゃいけないような空気を感じてしまうことも。しかし最近は、そうした慣習への反対意見も多く出ています。一体、どう振る舞えば正解なの!?

万人に通じる“好感度テク”はない!


異性に料理を取り分けるのは、シンプルに「礼儀」として、あるいは「処世術」として、恋愛を期待する場合は「家庭的な女性であるアピール」「あなたに気がある好意アピール」として、という場合もあるかと思います。

世の中には「取り分けてもらえるとうれしい」という男性もいれば、「取り分けなくていい」「取り分けて欲しくない」という男性もいます。ゼクシィ縁結びが運営する「ホンネスト」の調査では、20~30代男性の6割以上が「料理の取り分けはしなくてもいい」と回答しており(2016年2月調査、20~30代男性1000人対象)、最近はどうやら過剰なサービスを喜ばない男性も増えている模様です。

その理由としては、「自分のペースで食事したい」「自分の好きなものを好きな量だけ取りたい」という”こだわり派”もいれば、「モテテクやアピールに嫌悪感を感じる」「女子にやらせてる、という感じがイヤ」といった意見も。

レディファーストの習慣がある海外では、給仕は「男性がするもの」であることも多く、日本だけの悪習だという批判もありますが、日本には「それが自然な形」「女性に取り分けてもらったほうが、やっぱりうれしい」と思っている男性がいるのも事実。そんななかで自分がどうするか迷ったら、以下3つから指針を検討してみてはいかがでしょうか。

目次

1.料理は自分が「したい」と思ったら取り分ける


ひとつは、自分が「したいと思ったらする」という指針です。「そうすべきだと感じるから」「やったほうがよさそうだから」ではなく、自分が「そうしたい」と思ったらやるようにする。必ずしも喜ばれる・好感度があがるという保証もない今、義務感やプレッシャーから無理にやる必要はなく、やりたいと思う人がやりたいと思うときにするのが一番自然、という考え方もできます。

実際「取り分けるのが好き」「男性のお世話がしたいタイプ」の女性もいますよね。「男性は絶対そっちのほうが喜ぶはず!」「気遣いのできる女性でいたい、思われたい」という価値観の人は、あまり反対意見を気にせず、その持論に従えばいいかと思います。

万人に通じる好感度テクはないものですし、自分がそういうキャラで、それが好きそうな男性に好かれたいならば、何の問題もないですよね。そうしていれば、「取り分けたがる女子」には「取り分けて欲しがる男子」が好感を持つ――というマッチングも起こり得るでしょう。

2.料理の取り分けはマイルールを作っておく


ケースバイケースで対応する、のも一案です。たとえば、「目上の人に対しては礼儀や処世術としてやるけど、彼氏や気になる男性にはしない」そんな自分ルールを持っておくのもいいと思います。実際に「処世術は自分のためだから」「彼氏を甘やかすと良い結果にならないから」といった理由で、相手や場によって対応を分けている女性たちもいます。

逆に「他の男性にはしないけど、彼氏だけはお世話してあげたい!」という女性もいるでしょう。それはそれで構わないと思いますが、「やらないと彼が不機嫌になるから」という理由でしている場合は、あまり二人のためにならないことが多いので、少し考え直したほうがいいかもしれません。

3.料理の取り分けは自然な状況下だけやる


「それが自然」なときだけやる、というのもひとつの指針です。たとえば「自分の前に料理があって、かなり遠い席の人もいるし、自分が取り分けるのが適任かも……」と思ったら、別にやらない理由もないから取り分ける。料理がどんどん運ばれ、お皿を片付ける必要が出てきて、やむをえず「これは早く取り分けないと大変そうだ」と感じる瞬間もありますよね。無理なく「自分がやったほうがよさそうだな」と感じたときだけ、自然にやる。これもとても健やかな行動指針だと思います。


モテテクなどについては多くの情報が出回っていますが、「こうすべき」という情報をあまりうのみにしていると、キャラも魅力も“ブレブレ”の女性になってしまいかねません。情報はちょっとした参考程度にしつつ、最終的には「私はこう思うから、こうします!」という姿勢で行動していける女性がすてきではないかな、と個人的には思います。

ちなみに、多様な文化圏で暮らした経験がある知人の外国人女性は、「そもそも欧米のレディファーストには『女性を先に行かせて、女性の背後を守る』という背景がある。日本の場合は『男性が先に行って、背後にいる女性を守る』という文化で、給仕もその流れで女性の役割という形になったのかもね」というフラットな意見を語っていました。時代の変化への順応は必要だと思いますが、どちらが良い悪いという“評価”はしすぎなくてもいいのかな……なんても思わされた次第です。

「取り分けるべきか迷うことがある」という女性は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

関連記事