ただ”聞き上手”なだけではモテない 「また会いたい」と思われる会話のコツ

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「聞き上手がモテる」というのは、広く浸透している事実。でも「いつも聞き役をしているのにモテない」という声を聞くこともしばしばあります。会話の受け手側に回ったり、「ウン、ウン」「すごいね」と相槌を打ったりすることが「聞き上手」なのか……といえば、そうとも言い切れないのが難しいところ。異性に「また会ってみたい」と次を誘われる人は、どんな会話術を持っているのでしょうか。

目次

1.数分だけ「本気で」相手に興味を持ってみる


「モテる聞き上手な人」は、話をしている側が「こちらに興味が持ってくれているんだな」と本気で思ってしまう、そんな聞き方ができる人です。「この人はどんな人なんだろう?」「知らないことも知ってみたい」という好奇心や関心が、会話内容だけでなく目線や表情にも表れています。

その意味で、もともと「人を面白がる姿勢」を持っている人は強いです。そうでない人は、せめて「この人はどんな人かな?」ということが分かるまで、最初の数分〜数十分でいいので「本気で相手に興味を持ってみる」ようにしましょう。それだけで、「次」に繋がりやすくなってくると思います。

2.「何かひとつ質問する」と決めて、話を聞いてみる


1を実践する具体的な方法として、「相手の話に何かひとつ質問をしよう」と決めて話を聞くのもおすすめです。作家・司会者・そしてインタビューの達人でもある阿川佐和子さんは「ひとつだけ質問する」を心がけて話を聞く、といいます。それはなぜか。「質問しなくては」と思うと、必然的に「真剣に相手の話を聞こうとするから」ではないでしょうか。

連日のスポーツ選手のインタビューを見ていても思いますが、「質問」って意外と難しいですよね。的外れなことを聞けば誤解を与えてしまったり、機嫌を損ねたりしてしまったりすることもあります。いい質問ができる=ちゃんと相手の話を聞いている証拠。「質問」を宿題にしていると、いつもより興味を持って相手の話が聞けることでしょう。

ただし、一般的な「週末は何を?」「趣味は何ですか?」といった類の質問では意味がありません。相手の話の内容のなかから、「その人に質問したいこと」「その話のなかで掘り下げたいこと」を見つけていくのがポイントです。合コンやパーティなどたくさんの異性と話せる場では、「1人1質問」を心がけてみるのもいいかもしれません。

3.「いい子」になりすぎていないか、客観視してみる


「聞き上手を心がけているのにモテない」場合、「いい子」になりすぎている可能性も考えられます。友人たちが以前こんな会話をしていました。「今日は別にどうでもいいや〜と思って素の自分を出しまくった飲み会のほうが、次を誘われる」「分かる。私もこないだ流れで初対面の男子を説教してしまったら、その隣にいた男子になぜか誘われたよ(笑)」と。

相手を異性として意識しすぎると、どうしても嫌われたくない&好かれたい気持ちが先走り、会話は凡庸で退屈なものになりがちです。でも、それでは“次も会ってみたい女子”にはなかなかなりません。『LOVE理論』の水野敬也さんも「ツッコミマスターになれ」と説いていますが、これができないのは、多くの女性が「『いい子でいなくては』と振舞ってしまう癖」を持っているから。その癖を取り払うよう努め、「嫌われたくないと思いながら話す先に、恋愛はない!」くらいに心得ておきましょう。

たとえば合コンの最中に「今日は無難なことばっかり言ってるな」「いい子になっちゃってるなー」と気づいたときは、「やめた、今日は普段どおりの飲み会モードで行こう!」「恋愛は抜きで楽しもうっと!」などとギアを切り替えてみるのもオススメです。

4.「相手が今話したいこと」を見極める


最後は、さらに高度なテクニック。本当に聞き上手な人は、相手の反応を見ながら「相手が今話したいこと」を感じ取り、そこを上手に突いて、話し手を饒舌(じょうぜつ)にさせていきます。

人はその時々でいろいろと「話したいこと」がありますよね。たとえば、今取り組んでいるプロジェクトの愚痴を言いたいときもあれば、自分の好きな趣味のよさを語りたいとき、最近見たばかりでハマっている映画の話をしたいときもある。

自分が関心を持てないテーマで表面的な会話を長々としても、「話して楽しかったな」という感覚にはなりづらいのも事実。その相手が「今このとき、話したいと思っていること」「こちらに知ってもらいたいと思っていること」「初対面の相手にでも心を開いて話せること」は何か……などを見極めながら話を聞けるようになると、達人レベルになれるかも!?

以上、モテる聞き上手になるポイントでした。出会いの場に出かけても、なかなか「次」につながらない……という人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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