長年の男友達と付き合うには 傷つくのが怖くて行動できない時はどうすればいい?

20歳代半ばの女性から、発言小町に「長年の男友達を好きになってしまいました」という投稿が寄せられました。学生時代の後輩でもある“長年の男友達”を好きになった、というトピ主さん。しかし、今まで彼氏がいたこともなく、その彼と二人きりで遊んだこともないため、「何をどうすればいいのかわからない」状態。「臆病者で、全く行動ができない」と心境を吐露し、「私に一歩踏み出す勇気とアドバイスを」と求めています。

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目次

「友達でいれば、いつまでも仲良しでいられる」とは限らない


その彼とは大学を卒業して会う機会が減ってしまったものの、「今もSNSでつながっており、くだらない話で盛り上がることもある」そうですね。「長年の友達」である二人の今後には、どんな展開が考えられるのか。以下の4つがあると思います。

1.どちらかが告白し、「恋人」となる
2.告白し、恋人にはなれないものの、「友達」として関係を続ける
3.告白し、今までどおりの関係ではいられなくなり「疎遠」になる
4.告白せず、ずっと「友達」として付き合っていく


トピ主さんが一番叶えたいのは彼と恋人になることですよね。彼からの告白があればベストでしょうが、待っていても変化がないようなら、やはりトピ主さんが行動をしていく必要があるでしょう。

思いきって告白したとしても成就しない可能性はもちろんあります。その後友達として今までどおり付き合っていくか、気まずくなって疎遠になってしまうかは、お互いの考え方や性格によるでしょう。世の中には、恋愛でのいざこざがあっても友情を続けていける人もいます。ですが、やはり振られた後も友達として接するには、かなりの精神力も必要です。「こんな苦しい思いをするくらいなら距離を置きたい」と考える人もいるでしょう。

自分から行動をせず、彼からのアプローチもなければ、関係性としてはずっと”男友達”ということになります。しかしだからといって、永遠に今のように親密な関係でいられるとは限りません。時とともに、人の優先順位はどんどん変わっていくからです。そのうち彼に特定の恋人や奥さん、子供などができて自然に疎遠になっていったり、SNSが廃れて疎遠になったり、仕事で遠方に行ってしまったり……なんてこともあり得るでしょう。

そうなってから「あのとき告白しておけばよかった」なんて思っても、後の祭りですよね。「何もせず想い続ける」という選択もありますが、それで心から満足できる結果になることは少ないです。アプローチのタイミングを見極める必要はありますが、恋愛での幸せを掴みたい気持ちがあるならば、「勇気を出して進んでみる」か、「(その相手のことは)この場で諦める」か。基本的はこの2択で考えていくのがベストではないか、とは思います。

長年の男友達に対して「負担をかけない告白」のコツは


トピ主さんは「自分からアプローチしたい気持ち」があるものの、「断られるのも、関係が壊れてしまうのも、自分が傷つくのも、彼に負担をかけるのも、怖くて怖くて仕方がない」とのことですね。不安について具体的に見ていきましょう。

まず、「男友達に負担をかけるのが怖い」という点について。女性に好意を持たれただけで「負担」とまで感じる男性は滅多にいないと思います。負担になってしまうのは、相手に「迷惑だな、嫌だな」と感じられるような言動をしたとき。そうならないためには、アプローチの上で「相手の自由を拘束しない」「気まずい雰囲気にならない配慮をする」といった配慮をするのがおすすめです。

彼の意思もあって無理なく会える機会に、落ち着いて想いを伝えてみる。もしダメだったときは明るく引き下がり、以後は今までと変わらず「友達」の距離感でほがらかに接する――。一例ではありますが、このようなアプローチならば、彼にとっても大きな負担にはならないはず。相手本位の配慮ができる人はそう多くはいませんし、こうした姿勢が「いい子だな」「本当にこちらを思ってくれているのだな」と彼の心を打つこともあるかもしれません。

まずは「二人で会える関係」を目指そう


続いては、「断られ、傷つくのが怖い」という不安について。投稿には、彼のSNS投稿に「俺って愛されてるな」とあったので、「私も愛してるよ」とコメントしたら「いいね」を返された……なんてエピソードも披露されています。「結構私なりに踏み込んだアピールだった」ものの、冗談で流されたような形で終わった。トピ主さんはこの出来事に軽くショックを受け、傷つくことがさらに怖くなってしまったのかもしれません。

彼の真意はわかりませんが、今回の件は、他の人にも見えるような場所でノリよく書かれたコメントが、まさか「本気のアプローチ」とは思わなかっただけのような気もします。

SNSやメールでは顔が見えない分、大胆なことも言いやすいですが、そのように中途半端な姿勢で相手の気持ちを探ろうとすると、“それなりの反応”しか返ってこないことも多いです。自分がきちんと勇気を出した分だけ、相手もその本気に真面目に応えようとしてくれる確率が上がる……ということは、ひとつ覚えておくといいかもしれません。

告白して断られるかどうかは、もう少し先の問題にしておいて、まずは「二人きりで会うこと」を目指してみてはいかがでしょうか。簡単な相談事を持ちかけてもいいと思いますし、彼の趣味嗜好に合わせて、「○○に行きたいから一緒にどう?」「チケットがあるんだけど一緒に行ってみない?」などと誘ってみるのもいいでしょう。彼が二人きりで会うことをOKするかどうかは、この恋の可能性を見極める上で、ひとつの判断基準にもなると思います。

二人で会えるようになってくれば、どこかのタイミングで、「男性として素敵だと思う」といった褒め言葉を正直に伝えてみるのもいいと思います。もし彼のほうにも好意があれば、「好き」「付き合って」とまで言わなくても、そのひとことだけで十分な進展のきっかけを掴めるはず!

「臆病者」を卒業する方法は? 自分の意思で決断していこう


臆病者だと自称しているトピ主さん。臆病さで守っているのは、「現状」と「自分の心」ですよね。でも最初の項で説明したとおり、「関係が壊れてしまうこと」を恐れて何もしなかったとしても、自然と疎遠になってしまう可能性もあります。好きになってしまった以上、「現状維持」を考えるより、「進む」か「諦める」かを考えたほうが、トピ主さんの明るい未来につながるのではないか……とは思います。

どうするかは、自分で決心することを大切にしていきましょう。誰かのアドバイスを鵜呑みにして勢いで告白し、失恋となってしまったら、「ほら、やっぱり、勇気を出してもろくなことがない」などと後ろ向きになり、今以上に臆病者になってしまうかもしれません。恋が成就すれば万々歳ですが、うまくいかなくとも「これでよかった」と思えるかどうかは、自分の意思で決断したかどうかにかかっています。

「とてもやさしくて、気さくで、誰の話も真剣に聞いてくれる素敵な人」だと思えるような恋を、さあどうするか。何もせずに諦めるとしても、トピ主さんが「今回はそうしよう」と決めるならば、それがベストな選択です。でも、もし自分の意思で「失恋しても構わない、それでもこの恋を頑張ってみたい!」と決断して行動するならば、どんな結果になったとしても、この恋はきっと大きな自信と経験になると思います。自分で自分の背中を押せるといいですね。微力ながら応援しています。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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