どんな時でも彼氏のことで頭がいっぱい 恋愛脳な女子がうまく交際していくためには

発言小町に「放っておかれても楽しく過ごせる女になるには」という投稿が寄せられました。「恋人ができると、自然と趣味が彼、の様な状態になってしまう」というトピ主さん。元々は「1人で過ごすことは好きですし、趣味もそれなりにあり、一人旅をしたり友人と過ごしたりと、フリーの時は何も問題なく過ごせる」のに、「恋人ができると、それまで楽しめていた事もイマイチ楽しめなくなり、寂しいと感じることが増えて心が不安定になる」とのこと。
 
 

「恋人ができても、それまで通り、1人の時間や友人との時間を楽しめるようになるにはどうすれば?」とアドバイスを求めています。



目次

「趣味=彼氏」状態になってしまう理由は?


「会ってない時も彼のことを考えるのが日課」「凄く多忙にしていても変わらず思い出す」「女々しいしやめたいのですが、自然と頭に浮かんでしまい、なかなかやめられない」というトピ主さん。投稿を読む限りでは、現在特定の恋人がいるわけではなく、過去の恋愛について反省するなかで、この悩みが出てきた……ということのようです。

恋人のことで頭がいっぱいになるのは、はたして“よくないこと”なのでしょうか。お互いにそういう状態で、片時も離れたくないほどラブラブ、という雰囲気ならば、特に悩む必要はなさそうです。しかしトピ主さんは、どうやら自分ばかりが相手に夢中になりすぎて恋愛がうまくいかなかった経験があり、次回はそうならないようにしたい、と思っている様子。一緒に改善点を探っていきましょう。

まずは、恋人ができると「そればかり」になってしまう理由を推察してみました。「そもそも、それが恋でしょ!」という人もいるでしょう。あるいは、「恋愛(恋人)だけが自分のアイデンティティーになってしまうから」「彼に愛されているか自信が持てず、常に不安を感じてしまうから」ということも考えられます。「自分を許し甘やかしてくれる恋人はラクだから、他の人との付き合いが面倒になる、何もかもを頼ろうとしてしまう」というケースもあるように思います。

「恋愛ばかり」になってしまう女性が、うまく交際していくために心がけることは


上記の可能性を踏まえた上で、今後恋愛をうまくやっていくためには、以下のような5つの選択肢があると思います。

(1)「趣味=彼氏」という状態を喜んでくれる相手を探す
(2)彼のことをたくさん考えても、「行動」では最優先にしない
(3)「安心」の心持ちを目指す。寂しさや不安を増大させないよう努める
(4)「恋人=自分のすべてを許してくれる存在」だと盲信しない
(5)「恋人や恋愛を失ったら何もない人間」にならないよう、努力する

まずは(1)から。「恋愛では逃げられると追いたくなる、追われると逃げたくなる心理がありますよね」とのことですが、前回の彼がたまたまそういう相手だっただけかもしれません。追いかけられる関係を「うれしい」と感じる人だってゼロではないはず。「趣味=彼氏」という状態を、穏やかに喜んで受け入れてくれる相手を探すのもひとつです。

しかしながら、相手が違っても同じような恋愛パターンを繰り返しているのであれば、自分側にも何かしら原因がある可能性も考えられます。“彼氏ばかり”になって「自分の思いどおりになる彼女だ」などと思わせているのであれば、時には毅然とした行動を取るように心がけるのもひとつ。(2)心の中では夢中でも「行動」では最優先しないようにする、というのはひとつ有効な手段だと思います。

人は自分に甘い生き物。「相手が自分のために何でもしてくれる」と思うと、相手のありがたみを忘れてしまいがちです。相手を油断させきって、ドキドキするような恋愛感情を薄れさせてしまわないよう、「締めるところは締める」態度を心がけてみては?


続いて(3)。恋愛中の不安や寂しさに悩んでしまうというトピ主さん。「安定した心」「安心の境地」は自分自身で獲得していくしかないのですが、同じように悩んでいる人もたくさんいます。今は瞑想などを紹介した書籍も人気ですよね。不安を軽減するコツやメソッドは色々とありますので、試しながら自分に合うものを探していくのもおすすめです。


「自分の心をコントロールする術」や「寂しさとの付き合い方」を体得できれば、恋の不安にも強くなるはずです。トピ主さんが感じているのは、物理的に一緒にいない寂しさなのか。それとも「彼と分かり合えないこと」に寂しくなるのか。「いつか失うのが怖くて」寂しくなるのか。突き詰めて考えていけば、不安脱出のドアが開かれるかもしれません。

次に(4)について。人付き合いが苦手な人に多い傾向ですが、「恋人だけは自分をすべて受け入れてくれる」と思い込み、そこに精神的に逃げ込んだり、頼りすぎてしまったりする人もいます。男女問わずですが、人はある程度他人に頼られるのはうれしくても、自分にばかり始終頼ってこられると、重荷にも感じるようになります。

この傾向があるならば、自分の悩みは「自分の問題」と考え、まずは自己解決をはかってみましょう。その上で、どうしてもというときだけ、恋人に頼らせてもらう。普段から甘えすぎてしまう人は、そのくらいの遠慮を心がけたほうが円満な関係を築きやすいかもしれません。

最後(5)。恋のひとつやふたつ失ったくらいで揺らがない、自分の世界を持っていよう……と努力するのも一案です。恋愛は確かに楽しいものです。でもそればかりに夢中になっていたら、相手も次第に新鮮な魅力を感じられなくなりますし、万が一その恋を失ったときにも“何もない人間”になってしまいます。「恋は楽しいものだからこそ“足る”を知ろう」と自分を戒め、恋人がいるときこそ「自分の世界」をおろそかにしないよう、意識して努めていくのもおすすめです。



「彼の気持ちが離れた」事実だけを受け止めて。強い信念を持っていれば、次はきっと大丈夫


投稿には、「人に依存してしまうこと、人に何かを期待することは罪」「自分の心は自分だけで守れないと自立した人間にはなれない、という想いがあった」といった悲観的な思いもつづられています。「罪」という強い言葉を用いていますね。自立した態度で交際ができなかった自分自身や、好きな人との恋愛が終わってしまったことをひどく後悔しているのだろうと推測しました。

でも、よく考えてみてください。誰だって、少しくらいは他人に依存や期待をするものではないでしょうか。恋愛が終わったのには、本当にそれ“だけ”が理由でしょうか。つらいとは思いますが、「自分がこうしていれば、恋愛はうまくいったはず」という論理に逃げ込まずに、理由はどうあれ「彼の自分への想いがなくなったのだ」という事実だけを受け止めるようにしていきましょう。

”恋愛脳”のままに行動し、失ってしまった恋もあったかもしれません。それでも「これからの自分」を信じていきましょう。いろいろな事実に気づけた今、「二度と同じことを繰り返したくない」「これからの私なら、きっとできるはず」という強い信念を持っていれば、きっと違う恋愛ができます。

恋愛に限らずですが、「こうなりたい」という自分を実現するのは、誰でもなく自分自身。気持ちを強く持って、未来に向かっていってほしいなと思います。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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