食べてないのにどんどん太るのは貧血のせい? ダイエット中の落とし穴に注意

さまざまなダイエット法が流行っていますが、なにをやってもなかなか結果が出ず、長続きしない……という人が多いのではないでしょうか? 効果が出ないとモチベーションを保ち、ダイエットを続けることは難しいですよね。頑張っているのに全然痩せない、効果が出ないという方は、実は貧血が原因かもしれません。

今回は薬剤師である筆者が、食事の量が多くないのにどんどん太ってしまう原因と、その対策を解説します。

食べてないのにどんどん太るのは貧血のせい? ダイエット中の落とし穴に注意の2枚目の画像


目次

食べていないのに太ってしまう原因は?


普段そこまで食事の量が多くないのに太ってしまう……とお悩みの人もいるのではないでしょうか? もしかしたらそれは貧血が原因かもしれません。脂肪を燃やしてくれる酵素には酸素が必要ですが、その酸素を全身に運んでくれるのは血液です。貧血になると血流も悪くなり、酵素に酸素がうまく行き渡らず太る原因になることも。心臓から遠い下半身はとくに老廃物がたまりやすくなり、下半身が太りやすくなってしまいます。

意外と貧血に気がつきにくいのですが、多くの女子がかかりやすいもの。華奢な人がなりやすい……なんてイメージを持っている人がいるかもしれませんがそれは間違い。ぽっちゃりしていても貧血にはなります。かわいいスイーツやコンビニの食べ物ばかり食べていたり、自己流のダイエットで栄養素が不足してしまったりすると、誰でも貧血に陥りやすくなってしまいます。

貧血チェック項目 当てはまったら要注意


では、どんな症状が出ていると貧血なのでしょうか。簡単に自分が貧血かどうかチェックできる項目を用意してみたので、調べてみてください。下記に該当する個数が多ければ貧血の可能性も高くなります。



(1)冷凍食品、レトルト食品、コンビニ食をよく食べる
(2)爪が割れやすい
(3)駅の階段などちょっとした動きで息切れや動悸を感じる
(4)生理前になると感情のコントロールがしにくくなる
(5)生理中、頭痛に悩まされる
(6)たちくらみがある
(7)下まぶたの裏が白い
(8)末端が冷えやすい
(9)脚がむくみやすい
(10)疲れやすい

以上のチェック項目に4つ以上該当する人は貧血にかかっている可能性があるかもしれません。気になる方は病院を受診することをオススメします。

貧血気味だ……という人は普段どんなことに気をつければいいのでしょうか。

貧血予防には“小松菜”と“マグロ”がオススメ


なかなか痩せない貧血気味の人には、“小松菜”と“マグロ”がオススメです。

小松菜の効能


小松菜といえば鉄分が豊富な野菜で女子の強い味方
小松菜といえば鉄分が豊富な野菜で女子の強い味方

小松菜といえば鉄分が豊富な野菜で女子の強い味方。鉄分の吸収を促進するビタミンCも含むため、貧血解消にも役立ちます。さらに、小松菜は生の状態で食べやすい大きさにカットして冷凍保存しておけば、食べたい時に解凍して醤油とかつお節をかけるだけでお浸しが簡単に作れてしまう優秀野菜です!

マグロの効能


マグロには造血作用のあるビタミンB12も含まれタンパク質も豊富
マグロには造血作用のあるビタミンB12も含まれタンパク質も豊富

マグロには造血作用のあるビタミンB12も含まれタンパク質も豊富です。ダイエットの味方である不飽和脂肪酸も含みます。マグロは生でも、焼いても、ツナの缶詰でもかつお節でもなんでもOK。忙しい女子が食べやすい食材です。

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コンビニや外食先では、ツナサラダやツナおにぎり、マグロ料理や小松菜のおひたしなど、積極的に小松菜やマグロを選ぶようにしましょう! 

また、自宅で簡単に作れるオススメの料理は“小松菜とツナの卵とじ”。作り方はツナ缶と小松菜を炒めて、卵でとじるだけ! ツナ缶だけでしっかり味が付いているので、ほとんど味の調整をしなくても作ることができます。

偏ったものしか食べないダイエットは健康を損ねるため一生続けることはできません。必要な栄養をとり体も動かすダイエットを習慣にすると、健康的に痩せ体質を作ることができます。コンビニ食などはできるだけ控えるようにして、体を壊さないダイエットをしましょうね!
(大久保愛)

この記事を書いたライター

大久保 愛
薬剤師。1985年生まれ、秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。 。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋美容を学び、中国で日本人初の東洋医学の美容の資格(国際中医美容師資格)を取得。 薬剤師として漢方相談と調剤薬局の経営を経たのち、現在は専門家としてライティングや、エステメニュー・サプリの開発、コンサルティングを行う。著書に「心がバテない食薬習慣(discover21)」、「食薬ごはん(宝島社)」「食薬事典(KADOKAWA)」、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。

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