「振る」と「振られる」つらいのはどっち 相手を引きずらずにすむのは?

あなたは「別れを告げる」のと、「別れを告げられる」のを選べるのなら、果たしてどちらがいいだろうか。「振るほうが振られるよりラク」なのだろうか? それとも「振られるより振るほうがツライ」のだろうか?
今回は「振るほうがいい派の女子」VS「振られる方がいい派の女子」を比較してみた。

「振る」と「振られる」つらいのはどっち?
「振る」と「振られる」つらいのはどっち?


「振るほうがいい派の女子」の理由


目次

1.相手や過去を相手を引きずらずにすむから


・「自分が別れたくないのに別れなきゃいけないのと、“自分が別れたい!”って思って自主的に別れるのでは、キツさのレベルが違う。自分で決めたことだと納得できるし……」(30代・飲食店)

・「自分に好きな気持ちが残っていない場合は、振るほうがラク! スッキリして次に行ける。これまでの経験として“自分から振った男のその後はどうなったか?”……なんて全く気にならないし未練もない。でも振られたら『今何してんのかな?』『彼女できたのかな?』とかずっと気になっちゃう……」(30代・美容)

・「自分がまだ好きな状態で振られたら、仕事も何も手につかなくなると思います。好きな相手に振られるなんて考えただけでツライです。振られたら過去を振り返って『あの時、あ~していれば良かった』とか『あんなこと言わなきゃよかった』とかイジイジモヤモヤすると思います」(20代・専門学生)

――自分から別れを決断するメリットは“過去を振り返らずに済む”ということ。自分の気持ちがあって相手に振られてしまうと、いろんな後悔が押し寄せてくるものだ。
「あの時、こうしていれば」
「こう言ってたら嫌われなかったかも……」
などと、自問自答し苦しむのである。そんなこといくら考えたところで正解などないのに……。

2.相手に振られると負けた気がするから


・「向こうから『別れよう』『終わりにしよう』なんて言われるとなんか負けた気持ちになってしまう」(20代・事務)

・「プライド的に振られるのは許せない。振られたとなると負けた気がして悔しい」(30代・教育関連)

・「自分の恋愛経歴で振られたっていうことを残したくないから(笑)それが女のプライドです!」(20代 ・大学生)

――たとえ自分の気持ちが冷めていたとしても先に言われるのは悔しいのが女というもの。女性はこと恋愛においては勝ち負けにこだわるところがある。あの男に「捨てられた」という黒歴史など記憶に残したくないのだ。

プライド高き女というものは振られそうになったら振られる前に自分から関係を壊してしまう。「振られるなんてあり得ない!」が彼女たちの信条なのだ。

3.事前に気持ちの整理がつけられるから


・「相手からふられたら心残りがあるから、別れたい理由をしつこく聞いちゃいそう。そんなみっともない女になりたくない。でも振る方なら事前に気持ちの整理をつけることができる」(20代・食品)

・「男ってなかなか自分で決めない気がする。 それに別れる理由とかもきちんと説明できないし……。男って心の整理がちゃんとつけられない人が多いんじゃないかな? だから女がふった方が潔くサッパリ別れられと思う」 (30代・商社)

・「振る側って気持ちの整理がついていて割り切れてるからいいけど 振られる方は心の準備もなにもできてない状態。相手のことをまだ好きなはずだからすご~~~く傷つくはず」(20代・Webデザイナー)

――「前もって気持ちの整理」をつけられれば、惨めな思いを回避することができる。
女性は自分の気持ちにちゃんとケリをつけたいもの。いつまでもズルズル引きずりまくる未練タラタラの恋など早めに断ち切りたいからこそ自分から振りたいのだ。それに男はたいてい整理整頓が苦手だから、女が整理をつけるのはいい手かもしれない。

「振られる方がいい派の女子」の理由


1.罪悪感に苛まれずにすむから


・「自分が振る側だと罪悪感から相手とうまく話せなくなりそう。振られた方なら『相手に悪いことしたな……』っていう変な気まずさがないからそのほうが楽チン」 (30代・公務員)

・「振られた時の悲しみを相手には味わって欲しくない。一度でも真剣に好きになった相手にそんな辛い思いをさせたくない」(20代・受付)

・「振られる方が絶対いい。相手を傷つけなくて済むから……」 (20代・広報)

・「相手がまだ自分のことを思ってるくれてるのに『お別れしよう』なんてなかなか言えない。それも最初は自分の方が好きだった相手や自分からコクった相手ならなおさら! 振ったら罪悪感が残ると思う」(30代・教育関連)

――自分が振られたほうがラクなのはズバリ、「振るほうが後味悪い」から……。また振られる側に回れば「相手を傷つけずにすむ」ということで気持ちが楽になるのだ。好きだった相手に悲しい思いをさせるくらいなら自分が悲しい思いをしたほうがマシなのである。

2.自分が振られたほうが諦めがつく!


・「自分の過去の恋愛からすると自分から振ると別れてからも“本当にこれでよかったのかな”とか“あんないい人だったのに……”とか考えちゃって。……だから相手から言われる方が諦めがつきそうな気がする」 (30代・生花業)

・「振られたらもうしょうがないって諦めるしかないけど、自分で振っておきながらあとあと後悔したら最悪~(笑)振ったら『やり直したい、元に戻ろう』なんて口が裂けても言えやしない」 (20代・美容師)

・「畜生~~!こんないい女振りやがって!オッシャー!振ったこと絶対後悔させるぐらい幸せになったる~と、ムリにでも前に行くしかないから」(20代・書店)

・「振られるっていうのは向こうの言い分やそれなりの理由もあるわけだし……。それに自分に非があって振られるなら納得できる。自分は好きでも相手は嫌いって分かってしまえば仕方ないって諦めつく」(30代・医療メーカー)

――まだ相手のことが好きだとしても“振られる”ということは、相手がそう望んでいることだからイヤでも受け止めなくてはならないもの。ムリにでも気持ちを切り替え諦めるしかないのだ。振られたほうは“相手にはもう気持ちがない”ということがはっきりわかってしまう。その事実を突きつけられたら次に進むしかないのだ。

3.女友達に同情してもらえる


・「振ったヤツは悪者で、振られたわたしは被害者! 振られた方なら同情して慰めてもらえる!」 (20代・旅行)

・「『振られたっ~』て言うと友達が『かわいそう』『その男、ひど~い』って寄ってきてくれる」 (20代・大学生)

・「振られると女友達は絶対にひと晩中飲みに付き合ってくれる。一緒に男の悪口いって騒いでくれる。『愚痴を言える女友達がいて良かった! ありがと~また頑張ろ!』って思える」(30代・出版)

――「男を自ら振る女」には冷たくとも「振られた女」には優しくするのが女社会のおきて! 女がここぞとばかり被害者ヅラできるのはそう、恋に破れたときなのである。女友達の前ではすべてをさらけ出し、思い切り泣いてもいいのだ。「早く立ち直って」とエールを送ってもらえるのは“振るとき”でなく“振られたときのみ”有効なのである。“悲劇のヒロイン”として傷を癒やしてもらえるのだ。

振るのも振られるのもダメージは追う


ひとつの恋を終わらせなくてはならないときは苦しみを伴うもの。振る方だって振られる方だってどちらもつらい思いをするのはかわりない。

振る方は相手にそれを告げるまで悩み苦しみ、振られる方は振られたあとで悩み苦しむ。
振る方は罪の意識にかられ、振られる方はどうしようもない寂しさに心痛める。

あなたなら罪悪感と喪失感、果たしてどちらを選ぶのだろうか。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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