恋に悩む女子必読 読むと恋愛上手になれる本と格言まとめ

みなさんは“心の美容”をしていますか? 美容に対するモチベーションが高いみなさんなら、毎日InstagramなどのSNSや雑誌から、トレンドのファッションや美容術をアップデートしていることでしょう♡ 

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1日の気分をぐっと底上げしてくれる自分磨きは、もちろんとっても大切。そして、それと同じくらい大切なのが“心の美容”です。心をふわっと軽やかにしててくれたり、ときにはぎゅっと切なくなったり……。そのような感性の訓練に一番効果的なのが“読書”。

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今回は“恋愛に効く”本をチョイスして、ハッとするような恋の名言とともにご紹介していきます!

目次

Lily『おとこのつうしんぼ』


LiLy『おとこのつうしんぼ』
LiLy『おとこのつうしんぼ』

雑誌『sweet(スウィート)』や『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』など多数の女性雑誌で連載をしているLilyさんのデビュー作が『おとこのつうしんぼ』。なんとこの本を書いたのはLilyさんが20代前半とのこと。当時だからこそ書けるリアルな感情に共感する読者が続出。

“優しい男が好き。でも優しすぎる男は嫌”
“自立した女になってみたい。でも玉の輿にも乗ってみたい”
女は、自分の矛盾に誰よりも困っている。
自分で矛盾して、自分の頭を混乱させている。

“恋愛だけには、「正義」って通用しないような気がしてる。
人は「正しくない」と頭で思っていても、「好きだ」という感情を
優先してしまうことが多いから。燃え上がってしまった恋心は操縦不可能”
おとこのつうしんぼ

女性なら誰しもがもつ、矛盾やエキセントリックな部分を包み隠さず指摘し、「でもやっぱり、女っていーじゃん!」と声高らかに叫んでくれるLily姐さんのエッセイは、読んでいてかなり爽快! うじうじ悩んでいる自分に気づいたら、ぜひ手に取って欲しい一冊です。

山田詠美『放課後の音符(キーノート)』


山田詠美『放課後の音符』
山田詠美『放課後の音符』

日本を代表する作家・山田詠美さん。もはや芸術のような言葉のセンスにうっとりと酔いしれ、読めば読むほどその世界観に引き込まれるファンが多数。そんな彼女の多数の名作のなかでも、読みやすく、そして心にじゅわっと効くのがこちらの一冊。

“足りないものは匂いなのだ。
だって、私たちは大人たちが思っているよりも、はるかに色々なことを考えている。
私たちは時間や環境や人間関係によって、もう料理されている。
足りないはスパイスなのだ。料理をもっともっとおいしくさせる調味料やハーブなのだ
恋の匂いは、多分、そのひとつに入っている”

“素敵な恋は、悲しい気持ちを引きずっているのよ”
“甘い過去を作るには、もしかしたら恋ってものが必要なんじゃないかって。
それも塩からくて、スパイシーなやつ。
すごく矛盾しているけれど、そんな気がする”

“待つ時間を楽しめない女に恋する資格なんてないんだよ。
言い換えればね、いつ恋に落ちても大丈夫っていう自信のない女は、
むやみに人を好きになっちゃいけないんだ”
放課後の音符(キーノート)

この一冊に収められた短編ストーリーの主人公は高校生ですが、大人になった、なりかけている私たちにとっても大切な言葉が詰まっています。読めばきっとあなたの宝物になるはず……♡



林真理子『コスメティック』


林真理子『コスメティック』
林真理子『コスメティック』

テレビドラマ化された『不機嫌な果実』を書いた作家・林真理子さん。業界内のドロドロとした恋愛事情やマウンティング、嫉妬などの人間の影を描くのが林真理子スタイル。そして、その感情に思わず共感してしまう自分に驚き、「あ~、やっぱ思うよね~」と共感させてくれるので、誰に対しても不快な感情が残らずに、最後の一ページまで読み進めることができます♡

“男の機嫌をとるために、自分のしたくないことまでする女というのは、
沙美の一番軽蔑すべきものである“

“自分はそれだけの価値がある女だっていう思いが、女を綺麗にするんと違う?”

コスメティック

「この業界はね、どこのブランドを着ているかで、その女の人格を定義しようとするからおっかないのよ」という小説内の一説からもわかるように、『コスメティック』は“業界”と呼ばれる華やかな世界の裏側を描いた作品。化粧品PRと編集者の密着した関係などは、“まさにその通り!”と業界人だちを唸らせるほどリアル。ミーハー女子なら、読んでいてワクワクが止まらない一冊でしょう♡



尾形真理子『試着室で思い出したら本気の恋だと思う』


尾形真理子『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う』
尾形真理子『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う』

SNSでも話題になるLUMINEの広告のキャッチコピーを制作したことのある敏腕コピーライター・尾形真理子さん初の小説がこちら。

“あなたといたい、と ひとりで平気、を いったりきたり”

“悪い女ほど、清楚な服がよく似合う”

“別れる勇気もないくせに、惰性で付き合っていたのは、わたしのほうかもしれない。
新しい色を何度でも重ねていく手間と気持ちを、私は面倒くさがっていた”

“わたしにも「耐える」と「身をひく」以外の選択肢があってもいい。
自分で選んだ恋を、誰かのせいにはしたくない”

試着室で思い出したら本気の恋だと思う

あるセレクトショップを軸とし、運命の1着を探す女性たちの物語。ふんわりした語調のなかに隠された女性の強さがある表現には脱帽です。「なんかうまくいかないな~」とモヤモヤしている心がすっきりと晴れる、押し付けがましくないポジティブさのあるストーリーです。



先ほど紹介した『放課後の音符』で、“本だとか、香水だとか、そんなのって生きのびていくには必要ないけど、生きてるって実感を味わうには必要でしょ”というワンフレーズがあるように、恋愛もおしゃれも読書もしなくても生きてはいけるもの。

しかしさまざまな感情を知り、心を揺り動かされることで、“生きていることを実感”することこそが、人生の醍醐味なのではないでしょうか。みなさんもぜひ本を手に取り、“心の美容”をしてみてくださいね♡
(Mone)

この記事を書いたライター

大澤萌音
フリーライター、コラムニスト。学生フリーランサーとして、ライターやスタイリスト、キャスティング等の仕事を経て、株式会社Candleが運営する女性向けメディア「KAREN」の編集長に就任。 現在は独立し、フリーで活動をしている。 お洒落と旅行と読書が好き。

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