年下の彼氏と結婚のタイミングが合わない 別れるべきか迷ったときは?
発言小町に「6歳年下の彼」という投稿が寄せられました。トピ主さんは28歳の女性。今年、就活を控えている22歳の彼氏がいますが、結婚のタイミングに関して意見が合わず、これまで何度か別れ話をしたことがあったそうです。
今はもう結婚がどうこうというより、「純粋に彼と一緒にいたい」と考えが変わったトピ主さんですが、彼の方は以前の話が引っかかっているようです。先日も「30までに結婚したいんでしょ」と言われてしまったとか。「支えたいし負担になりたくないので、どうしたらいいか分かりません」と悩める心境をつづっています。
彼氏からのアプローチで交際がスタートして2年半。交際半年くらいで「彼は28歳くらいで結婚したいと言い、トピ主さんは30歳くらいで結婚したい」という話になり、別れ話が出た。以降も、「彼は長く付き合ううちに、私(トピ主さん)の将来のことを考えてしまう」そうで、何度か別れ話になったものの、お互いに好きな気持ちを確認しては、別れない……ということを繰り返しているそうです。
彼が28歳になったとき、トピ主さんは34歳。それくらいの年齢差の男女が結婚する例も、最近はかなりたくさん見聞きします。トピ主さんも今はご自身の結婚の年齢を意識していないと書かれていますし、二人の交際が順調なのであれば、このまま一緒にいる先に、いずれ適切なタイミングで結婚を決めるのもひとつなのでは、とは思います。
6年先に結婚にたどり着くかどうかは、お互いの相手への想いの強さ、そして縁や運次第というところかもしれませんが、それよりも気になるのは今の関係性です。「何度もこういう話をして重いと思われてしまうのではと思い、もう結婚の年齢は考えていないと言えていません。言うべきなのかもかも分かりません」とあり、トピ主さんは心理的な負担を感じているようです。
二人が安定した関係性であるならば、彼氏の言葉に対して「今は30歳とか気にしてないって言ったじゃん!」なんて明るく切り返したり、「はいはい、とりあえず今はそう思ってないけど、もし30歳までに結婚したくなったら、他の人探しまーす!」なんて適当に受け流したりもできるように思います。それができない関係になっていることが、今一番の危機。お互いに何か心に引っかかっているものがあるからこそこの話題をすると “重たい空気”になり、時には真剣な別れ話にもなってしまうのでしょう。
「30までに結婚したいんでしょ」という彼の言葉は、いろんな意味に捉えられます。
好意的に考えれば、トピ主さんのことをいい加減に思っているわけではないからこそ、「30歳で結婚したい」というトピ主さんの以前の言葉が引っかかっているのでは? とも推測します。でも、自分はまだ就職先すら決まっていないし、今すぐ結婚をどうこう考えられる状況ではない。そう考えれば、とにかく今、彼は不安な気持ちでいっぱいなのかもしれません。
一方、彼の真意をネガティブに捉えるならば、「30歳までに結婚したいなら、その相手にはなれないから」と暗にトピ主さんをけん制しているのかもしれないし、就活を前にしてただ現実逃避したくなっており、自信のなさを露呈して恋人に甘えているだけかもしれません。
「支えたいし、負担になりたくない」と思いをつづっているトピ主さん。彼の真意がいずれにせよ、注意して欲しいのは「支えたい」と思うことが相手の「負担になってしまう」ことも往々にしてある、ということです。
「自分が大変な時にどうしてほしいか」という感覚も、男性と女性では異なるとも言われています。多くの女性は辛い時「一番近くにいて支えてほしい」と望みますが、男性は「自分の力で困難を乗り越えられることを証明したい」という気持ちが強い傾向があり、「少し離れた場所から見守っていてほしい」と考える方が少なくありません。
もちろん全員がそうというわけではありませんので、彼の性格も鑑みてくださいね。本当に「支えたい」と思うならば、就活前後で精神的に不安定な時期でも、「明るくいつもどおり、変わらず接してあげること」が彼にとっては一番の救いというか、支えになるのでないかなという気もします。
「28歳位まで結婚する気がない」という彼の真意が、「トピ主さんが大好きで結婚もしたいけれど、社会人としてひとり立ちしてからにしたい」ということならば、先々の見込みはあるようにも思います。逆に、「今は結婚する気がない」「結婚したいなら、他を探してくれ」という意味でそう言ったのだとしたら、自分本位にしか考えていない印象も受けます。
投稿には、彼を批判する言葉や「別れるべき」といった厳しい意見が数多く並んでいます。でも彼がどうであれ、好きだからトピ主さんは悩んでいるのですよね。現実主義で“実のある生活”を重んじるタイプの女性であれば、28歳の今、結婚願望のある近しい年齢の男性を探した方が、確かに結婚の夢は叶いやすいかもしれません。
しかしながら、恋愛感情を大事にしているタイプの女性であれば、好きな彼氏がいる状況で、そうした現実的な選択が難しいこともよく分かります。「ものすごく彼が大好き」ということならば、彼のほうから別れを切り出されない限り、別れることは難しいかもしれませんね。
恋愛感情を、他の大事なものと比べてどのくらい優先するかはその人次第。何が正解ということはありません。このまま彼と付き合って、もしも30歳を過ぎて振られて、そこから立ち直って結婚相手を探し始める……なんて展開になったとしても、「彼のことを、私が大好きだったんだから仕方ない」くらいに思えるかどうか。仮の状況をリアルには考えるのは難しいでしょうが、もし今答えを出したいなら、そうした可能性についてもちょっと考えてみるといいかもしれません。
考えた上で、「それでもやっぱり彼といたい!」と思えたならば、もう何が何でも彼から離れないことです。「絶対に彼の側にいる!」くらいの強い気持ちで付き合っていくことを勧めます。女性側がそれくらい覚悟を決めている場合、諸々のハードルを超えてゴールインしていく例も結構あるものです。
「そこまでの覚悟はできない」「彼と結婚する自信がない」と思うなら、別の男性も視野に入れながら様子見してみるもよし、「相手は別に彼じゃなくてもいいのかも」「やっぱり30歳くらいで結婚したい」と思うなら、思いきって別れを選択するのもひとつです。
ただし、結婚は“二人”で決めることです。ひとりで最終結論を出す前に、一度恐れず彼に尋ねてみてはいかがでしょうか。「どうして28歳で結婚したいと思うの?」と。具体的に聞いてみれば、彼の心のひっかかりやこだわっている理由が見えてくる可能性も。また、その返答次第で「いずれ結婚する相手なのかどうか」「どのくらい自分との将来を想ってくれているのかどうか」も多少は感じ取れるかもしれません。
もちろんトピ主さんのほうからも、30歳で結婚したいと思っていた理由、その考えが変わった理由、今の考えなどをきちんと伝えてみましょう。「結婚の話題に触れるのも怖くなるような相手と、結婚に至るのは難しい」という点だけは確かです。ぜひ勇気を出して、トピ主さんにとって最善の答えを導き出していってほしいなと思います。応援しています。
(外山ゆひら)
今はもう結婚がどうこうというより、「純粋に彼と一緒にいたい」と考えが変わったトピ主さんですが、彼の方は以前の話が引っかかっているようです。先日も「30までに結婚したいんでしょ」と言われてしまったとか。「支えたいし負担になりたくないので、どうしたらいいか分かりません」と悩める心境をつづっています。
目次
交際が順調なら、6年経ってから結婚でも問題はないけれど……
彼氏からのアプローチで交際がスタートして2年半。交際半年くらいで「彼は28歳くらいで結婚したいと言い、トピ主さんは30歳くらいで結婚したい」という話になり、別れ話が出た。以降も、「彼は長く付き合ううちに、私(トピ主さん)の将来のことを考えてしまう」そうで、何度か別れ話になったものの、お互いに好きな気持ちを確認しては、別れない……ということを繰り返しているそうです。
彼が28歳になったとき、トピ主さんは34歳。それくらいの年齢差の男女が結婚する例も、最近はかなりたくさん見聞きします。トピ主さんも今はご自身の結婚の年齢を意識していないと書かれていますし、二人の交際が順調なのであれば、このまま一緒にいる先に、いずれ適切なタイミングで結婚を決めるのもひとつなのでは、とは思います。
何度も揉めるのは、互いにそのことが“強く引っかかっている”から
6年先に結婚にたどり着くかどうかは、お互いの相手への想いの強さ、そして縁や運次第というところかもしれませんが、それよりも気になるのは今の関係性です。「何度もこういう話をして重いと思われてしまうのではと思い、もう結婚の年齢は考えていないと言えていません。言うべきなのかもかも分かりません」とあり、トピ主さんは心理的な負担を感じているようです。
二人が安定した関係性であるならば、彼氏の言葉に対して「今は30歳とか気にしてないって言ったじゃん!」なんて明るく切り返したり、「はいはい、とりあえず今はそう思ってないけど、もし30歳までに結婚したくなったら、他の人探しまーす!」なんて適当に受け流したりもできるように思います。それができない関係になっていることが、今一番の危機。お互いに何か心に引っかかっているものがあるからこそこの話題をすると “重たい空気”になり、時には真剣な別れ話にもなってしまうのでしょう。
学生の彼氏とは見えている世界が違うのかも
「30までに結婚したいんでしょ」という彼の言葉は、いろんな意味に捉えられます。
好意的に考えれば、トピ主さんのことをいい加減に思っているわけではないからこそ、「30歳で結婚したい」というトピ主さんの以前の言葉が引っかかっているのでは? とも推測します。でも、自分はまだ就職先すら決まっていないし、今すぐ結婚をどうこう考えられる状況ではない。そう考えれば、とにかく今、彼は不安な気持ちでいっぱいなのかもしれません。
一方、彼の真意をネガティブに捉えるならば、「30歳までに結婚したいなら、その相手にはなれないから」と暗にトピ主さんをけん制しているのかもしれないし、就活を前にしてただ現実逃避したくなっており、自信のなさを露呈して恋人に甘えているだけかもしれません。
「支えたい」は「負担」になることも。「いつもどおりに接する」が一番!?
「支えたいし、負担になりたくない」と思いをつづっているトピ主さん。彼の真意がいずれにせよ、注意して欲しいのは「支えたい」と思うことが相手の「負担になってしまう」ことも往々にしてある、ということです。
「自分が大変な時にどうしてほしいか」という感覚も、男性と女性では異なるとも言われています。多くの女性は辛い時「一番近くにいて支えてほしい」と望みますが、男性は「自分の力で困難を乗り越えられることを証明したい」という気持ちが強い傾向があり、「少し離れた場所から見守っていてほしい」と考える方が少なくありません。
もちろん全員がそうというわけではありませんので、彼の性格も鑑みてくださいね。本当に「支えたい」と思うならば、就活前後で精神的に不安定な時期でも、「明るくいつもどおり、変わらず接してあげること」が彼にとっては一番の救いというか、支えになるのでないかなという気もします。
結婚を目指して合理的な判断もできる。恋に生きるもよし、現実を重んじるもよし
「28歳位まで結婚する気がない」という彼の真意が、「トピ主さんが大好きで結婚もしたいけれど、社会人としてひとり立ちしてからにしたい」ということならば、先々の見込みはあるようにも思います。逆に、「今は結婚する気がない」「結婚したいなら、他を探してくれ」という意味でそう言ったのだとしたら、自分本位にしか考えていない印象も受けます。
投稿には、彼を批判する言葉や「別れるべき」といった厳しい意見が数多く並んでいます。でも彼がどうであれ、好きだからトピ主さんは悩んでいるのですよね。現実主義で“実のある生活”を重んじるタイプの女性であれば、28歳の今、結婚願望のある近しい年齢の男性を探した方が、確かに結婚の夢は叶いやすいかもしれません。
しかしながら、恋愛感情を大事にしているタイプの女性であれば、好きな彼氏がいる状況で、そうした現実的な選択が難しいこともよく分かります。「ものすごく彼が大好き」ということならば、彼のほうから別れを切り出されない限り、別れることは難しいかもしれませんね。
恋愛感情を優先するなら、強い気持ちを育てよう
恋愛感情を、他の大事なものと比べてどのくらい優先するかはその人次第。何が正解ということはありません。このまま彼と付き合って、もしも30歳を過ぎて振られて、そこから立ち直って結婚相手を探し始める……なんて展開になったとしても、「彼のことを、私が大好きだったんだから仕方ない」くらいに思えるかどうか。仮の状況をリアルには考えるのは難しいでしょうが、もし今答えを出したいなら、そうした可能性についてもちょっと考えてみるといいかもしれません。
考えた上で、「それでもやっぱり彼といたい!」と思えたならば、もう何が何でも彼から離れないことです。「絶対に彼の側にいる!」くらいの強い気持ちで付き合っていくことを勧めます。女性側がそれくらい覚悟を決めている場合、諸々のハードルを超えてゴールインしていく例も結構あるものです。
「そこまでの覚悟はできない」「彼と結婚する自信がない」と思うなら、別の男性も視野に入れながら様子見してみるもよし、「相手は別に彼じゃなくてもいいのかも」「やっぱり30歳くらいで結婚したい」と思うなら、思いきって別れを選択するのもひとつです。
結婚は二人で決めること。「そう思う理由」を話し合ってみよう
ただし、結婚は“二人”で決めることです。ひとりで最終結論を出す前に、一度恐れず彼に尋ねてみてはいかがでしょうか。「どうして28歳で結婚したいと思うの?」と。具体的に聞いてみれば、彼の心のひっかかりやこだわっている理由が見えてくる可能性も。また、その返答次第で「いずれ結婚する相手なのかどうか」「どのくらい自分との将来を想ってくれているのかどうか」も多少は感じ取れるかもしれません。
もちろんトピ主さんのほうからも、30歳で結婚したいと思っていた理由、その考えが変わった理由、今の考えなどをきちんと伝えてみましょう。「結婚の話題に触れるのも怖くなるような相手と、結婚に至るのは難しい」という点だけは確かです。ぜひ勇気を出して、トピ主さんにとって最善の答えを導き出していってほしいなと思います。応援しています。
(外山ゆひら)
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この記事を書いたライター
外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。