彼氏の前で"いつもの自分"を出せている? 彼と絆を深めるコツ

大好きな彼氏の前では、すてきな自分を見てもらいたくて、なかなか普段の自分や、素を出せなくて困っている女子も多いのではないでしょうか? 今回は、そんなときの対処法をご紹介します。

(C) LAURIER PRESS
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目次

1.素を出すには時間が解決してくれることも


自分の素を出さなくっちゃ! と思っても、出てこないのが素です。彼氏に嫌われたくないとか、彼氏の前でいい子を演じたいとか、そもそも素を出すのが恥ずかしいとか、いろんな理由があると思います。

そしてそれらに対して、ちゃんと対処法があります。彼氏に嫌われたくないと考えている女子に対しては、「嫌われる勇気を持とう」という対処法がちゃんと用意されています。

しかし、嫌われる勇気を持つこと自体が、すごく大変なことで、ぶちゃけ、そういう対処法は対処法になっていなかったり……。

素を出せないことで自分を責めないで


彼氏の前で"いつもの自分"を出せている? 彼と絆を深めるコツの2枚目の画像

素を出せるか出せないか、というのは、あなただけの問題ではない、ということ。つねに「相手との関係」によって、人は素を出せたり出せなかったりします。なので、まずは彼氏の前で素を出せない自分を責めないことです。

自分を責めることなく、ふつうにしていたら、そのうち機が熟して、彼氏の前で素を出せる関係になれたりもします。恋愛って、時間にしか解決できないことがたくさんあります。時間を味方につけましょう。

2.恋愛以前に「自分の感じ方」を大切にしよう


相手との関係によって、人は素を出せたり出せなかったりしますが、根本的に、もっと自分の感じ方を大切に暮らしてみるという方法もあります。

今の時代、受験もバイトも、仕事も、マニュアルがあります。あるものは活用するといいと思いますが、恋愛や生きることに関するマニュアルに載っていることって、ごく一部です。

ほかの大部分のことは、“自分がどう感じるか?”ということで判断するしかないことです。他人が白と言っても、あなたが黒だと思えば、「わたしには黒に見える」と言えばいいということ。

自分の感じ方を大切にするとは?


素を出せない人は、彼氏の前で「それなりに正しい」対応をしていると思います。それはそれで結構なことかもしれません。四六時中まちがったことを言ったりされたりすると、彼氏は疲れてしまいます。

でも、それなりに正しい対応、というか、中途半端な優等生のような対応って、相手の気持ちを硬くさせちゃうんですよね。「彼女はきちんとしているから、おれもきちんとしなくっちゃ」と彼氏は思うので、カップルでお互いに硬い雰囲気に包まれて、結果恋がうまくいかないということに……。

人はみんな、本当は奇妙なところをもっている、いとおしい生き物なんです。自分の感じ方を大切にするとは、他者の「奇妙さ」を知る、ということです。それはひいては、自分の奇妙さを自分で認めることにつながります。

3.自分の素を出すより思いやりのほうが大切


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自分の素の「素」とはなにか? わがままと素は、どう違うのか? 素とわがままの本性って、案外同じようなものだったりもします。なので、素を出そうと頑張るのではなく、彼氏にいかに思いやりある態度をとるか、ということを考えてみるといいように思います。

たとえばあなたが素を出すことなく、いい女のふりを彼氏の前でやり続けると、彼氏は肩が凝ってしかたないわけです。カップルって、もっとお互いにフランクな付き合いをする関係でしょう? いい女のふりをすると、彼氏もあなたに変に気を遣ってしまうわけです。

相手に変に気を遣わせるというのは、思いやりに欠けた行為ですよね?

この方法のコツは?


「自分」が素を出せるか、出せないか、という自分中心の発想ではなく、いかに彼氏を思いやるか、という視点で、2人の関係を見つめてみると、いろいろな答えが出てきます。

彼氏の前で"いつもの自分"を出せている? 彼と絆を深めるコツの4枚目の画像

「彼氏の前で素を出すのが恥ずかしい」と言った女子に対して、「素を出せないほうが恥ずかしいです。そもそも素を出すことのなにが恥ずかしいのですか?」と言い放った女性がいます。「愛する人の前で、素(この場合は、自分の感じ方)を出せないこと=人として恥ずべき行為」この女性の発想は、こういうことです。

これはこれで、一理ある発言だろうと思いますが、あまり自分のことばかり考えても、鬱っぽくなるし、楽しむことも楽しめないでしょうから、「素を自然と出せる時期が、やがて来る」とか「自然に素を出せる相手と、いつか巡りあう」と思っておくといいのではないでしょうか。

世の中の多くのことは、自分ひとりで決めることができないのだから。「素を出す・出せない」というのも、そういう問題なのです。
(ひとみしょう/studio woofoo)

この記事を書いたライター

ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。

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