調香師さんに聞いた 好きな香りを見つける方法&まとい方のコツ♡

はじめまして、調香師のAI KIKAKUです。香りが好きなのに、どうしても香水に酔ってしまう。香水ってどれくらいが適量なの? そんな風に悩む子もきっと少なくないですよね?
今日は、香り初心者さんでも大丈夫。“香り選び”から、初心者さんのための、“ふんわり香るまとい方”をご紹介します!

目次

まずは“自分の好きな香り”を知ること!


調香師さんに聞いた 好きな香りを見つける方法&まとい方のコツ♡の1枚目の画像

香水を選ぶときに、口コミやネットの情報を見て選ぶ方も多くいるかもしれません。初心者さんのスタートとして、悪いことではないのですが、その選び方に固執してしまうと、「自分の好きな香り」がわからなくなってしまうことがあります。

お店に行って、「どんな香りが好きですか?」と聞かれた時に、「甘い香り」や「大人っぽい香り」、という雰囲気で香りを伝えても、いろいろな香りを試していくと、実は爽やかなシトラスの香りが好きだった! ということはよくある話。

初心者さんである程、自分が想像しているイメージと、ノート(香調)にギャップがあるのです。まずは、フレグランスショップで店員さんの説明を受けながらいろいろな香りを試してみましょう。

店員さんにも、「実際はどのような香りが好きなのか」、「どんなイメージを演出したいのか」ということが明確に伝わり、一緒に試していくことで、本当に楽しめる香りに出会えます!

香水選びのコツは、自分の本当に好きな香りを知ること! 本当に好きな香りではない限り、一本の香水を使い切るというのは、とてもハードルが高いことなので、まず選ぶ段階から自分に合うものを見極めるのがおすすめです♡

全国各地の百貨店でブルーベル・ジャパンが展開するフレグランスカウンターでは、香りのスペシャリスト“パルファム ソムリエール”の方に相談することもできます。好みや演出したいイメージに沿って、魅力を引き出す香りを聞いてみるのもいいですね!

強い香りが苦手な人には?


オーデコロンという、香水に含まれている香料の量が少ないものから試してみるのがおすすめ! 香りの持続時間は短いですが、オードパルファムやパルファムと呼ばれる香水は香りが強く感じてしまい、鼻が疲れてしまってはせっかくの香水を楽しめません。

サンタ・マリア・ノヴェッラの香水

「shiro」のボディコロンは日本人にも肌なじみが良いので強い香りが苦手な人にぴったり♡
 
また、イタリアのブランド「サンタ・マリア・ノヴェッラ」は、女性らしい印象を与えながらも、ふんわり優しく香らせることができます。少し価格は高く、10,000円を超えるラグジュアリーフレグランスですが、天然由来の香料だけを用いていることもあって、香りになじみやすく、香水が苦手な方にも使いやすいという意見が多いのも特徴です!
「サンタ・マリア・ノヴェッラ」は都内だと、銀座と丸の内などに店舗があり、伊勢丹新宿店でも購入できます。ぜひ1度店舗で試してみてください♡

手に取りやすい価格で、上質な香りを選びたい人には?



イタリア・ヴェネツィアのフレグランスブランド「モノテーム」という香水がおすすめです。シングルフローラルの香りは、通常のトップノート・ミドルノート・ラストノートと三段階に組み立てられた香水に比べると、香りの変化がおだやかなので、第一印象で香りを選んでも、「やっぱりこの香水になじめなかった!」ということは少ないでしょう。

現在都内で取り扱っているお店は、ラボーテ ワン 表参道店。お店で実際に香りを試してみるのもいいですね♡

ホワイトガーデニアやチュベローズなどの女性らしさを引き出すことができる魅了的な花々の香りがそろっていて、印象をグッと女性らしくすることができるでしょう。

優しく香らせる香水のまとい方


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香水になじみがない方は、香水をコットンに湿らせてから肌にのせてみましょう。そうすることで、香水独特の香り立ちのアルコール臭が和らぎます。

温度が高く、香りが飛びやすい手首や首元につけるのは避けて、ランジェリーやインナーウエアに香りをつけて間接的に肌にのせるのも◎。
「香水は、恋人にキスして欲しいところにつけるのよ」という言葉が有名なココ・シャネルも、ランジェリーにふんわりと香りをつけていたそう。

露出している上半身に香りをまとうと、常に香りが鼻元にあって酔ってしまったり、嗅覚が麻痺してしまい、ついついつけ過ぎてしまうことも。
まずは、洋服の中に香りを忍ばせてみましょう。スカートの内側の太ももや足首にまとうと、動くたびに立ち上る香水の香りが楽しめます。慣れてきたら、両足首とウエストの3カ所に。だんだんと鼻を慣らしていくのがおすすめです♡

香水は、自分のためにまとっているようで、だれかの記憶に残るための重要なアイテム。そして、同じ香水だとしても、つける人の温度や肌質によって、香りが少し変わってくるものです。

お気に入りの香水を見つけたら、まとい方にも気を配って。「あなただけの特別な香り」を、誰かが心地よく思ってくれるはずですよ♡
(AI KIKAKU)

この記事を書いたライター

AI KIKAKU
調香師として、空間演出を含めたフレグランスに関わる仕事で活動中。香水はファッション、香りはアート!

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