キャッシュレスがおトク、始めるなら今! なワケって? 『PayPay』など、おすすめ決済アプリ教えます

知らないとソンをする! キャッシュレスのウソ? ホント?
日々の支払いも楽になるうえ、貯蓄も増えると話題のキャッシュレス。消費税の増税に伴い、無視できない存在になりましたよね。まずは、キャッシュレスにまつわる漠然とした疑問や不安をスッキリ解消しましょう。知ればきっと利用したくなるはず!

教えてくださった方々

『JCB』広報部 貴田久美子さん
2008年入社。社外広報を担当。キャッシュレスや『JCB』について正確に、より広く知ってもらうべく情報発信を行っている
『キャッシュレス推進協議会』ディレクター 鈴木麻友さん
オールジャパン体制によるキャッシュレス普及に向け、推進役を担う協議会の中心メンバー。自身もキャッシュレス生活を実践中
ファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢さん
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。『ケチケチせずに「お金が貯まる法」見つけました!』(王様文庫)など著書多数
「ペイ」のつくアプリならなんでもOK ×
「むやみに新しいものに飛びつく必要はありません。たとえば『PayPay』や『楽天ペイ』のように人気のあるサービス=みんなが使っている証拠。多くの人が利用することでサービスが安定し、突然終了するようなリスクも低いといえます。また、『LINE Pay』のように長く続いているアプリなら、プログラム上の不具合も改善されているので安心です」(風呂内さん)

各社で仕様の異なるQRコードも、統一化の方向に。

「コード決済アプリは今年度中に同一のQRコード(JPQR)で決済可能になる予定です。それが実現・浸透していくと、将来的には、コード決済が可能な場所なら、どの決済アプリでも支払いができる環境が整っていきます。そうなれば、自分にとって使いやすいアプリをひとつだけ入れておけばOKに」(鈴木さん)
(右)『楽天ペイ(アプリ決済)』のサービス開始は2016年。決済対応箇所は全国に約300万カ所! 楽天カードにひもづければ楽天スーパーポイントの2重取りが可能
(左)20%還元のキャンペーンで注目を集めた『PayPay』。セブン銀行での現金チャージなどで残高から支払うと、3%分が戻ってくるまだまだ地方では使えない 
「基本的に、全国にある大手コンビニチェーンなら利用できますし、端末導入の費用を捻出できないコミュニティバスなどではコード決済が活用されはじめています。また、『Origami Pay』のように地方銀行との連携を強化しているアプリもあるので、地方によっては先進地域のようなエリアが生まれる可能性大!」(風呂内さん)。「ポイント還元事業と連動して、使えるエリアは広がってきています。10月から実際にスタートすれば、その広がりはより加速することが想定されます。今年度中に予定しているQRコードの規格統一によって、さらなる追い風も」(鈴木さん)
2015年にサービスを開始した『Origami Pay』。信用金庫や地方銀行など、地域に根ざした金融機関との提携を強化しているキャッシュレスのほうが断然おトク 
「楽だし便利だしおトク! 会計はスムーズで支払い記録が残り、ATMの手数料を気にする必要もありません。また、電気などの光熱費や通信費、保険料といった固定費をクレジットカードで支払えば、毎月着実にポイントやマイルをためることもできます」(貴田さん)。「支払いをおトクにしたいなら、ポイント還元や履歴機能のあるキャッシュレス決済は欠かせません! 支払いがしやすくなることにより、いつもより買いすぎてしまうなど消費行動が変わりやすい人は、即払いのデビットカードや前払いのプリペイドカードなどを一部の費目だけに使うなどして、支出管理のトレーニングを」(風呂内さん)
キャッシュレスを始めるなら、今! 
「今後さらに対応店舗が増え、ポイント事業に参加する店舗もサイトやアプリを通じて可視化できるようになっていきます。さらに還元事業実施中に利用すれば最大5%オフ! 不安な人は、少額からキャッシュレス決済を試してみてください。きっと便利さを体感できるはずです」(鈴木さん)。「おトクな高還元キャンペーンはいつか終わってしまう可能性大。できるだけ長くおトクを享受するなら、今日から活用を! 今後の本格的な浸透を前に、キャッシュレス決済でも消費行動を変えないトレーニングを兼ねて、慣れておきましょう」(風呂内さん)

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取材・原文/国分美由紀 イラスト/二階堂ちはる ⒸWAHA/amanaimages

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